6/26 岩木山(青森へ その5)
2012年 07月 07日
前日に八甲田山から下山。酸ケ湯から弘前市内を抜けて嶽温泉に向かいました。
岩木山神社鳥居と岩木山
嶽温泉へは岩木山神社前を通ります。
車の中からちらりと見て「ここから登るの?」「遠いね~」「やっぱり遠いよね~」
…で、当初の予定「百沢コースを登る」は(計画段階の情報収集ですでにあきらめていたのだけれど)当然のように即却下です。
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事前に岩木山観光協会,岩木さんぽ館(とても親切)などに問い合わせたところでは、八甲田同様今年は残雪が多く、百沢コースではまだ『錫杖清水』も雪の中だとか。
大沢には赤テープではっきりマーキングしてあるが晴れていても踏み抜き、天候次第では進路迷い等の心配があるとのことでした。
アイゼンは必携、できるだけ爪の多いものを…と来ては、我ら夫婦はこのコースをあきらめざるを得ませんデス。
さて当日、嶽温泉とスカイライン8合目を結ぶシャトルバスの「嶽温泉」停留所からは、昨晩泊った嶽温泉・山のホテルの背後に岩木山が見えました。
きょうもいいお天気です。
そうそう、昨夜は通常のお料理のほか、クマ鍋なんか頼んで 私もクマ肉ひとかけら食べてみました。
で、結局きょうの予定は…「バスで8合目~鳳鳴ヒュッテ~山頂~鳳鳴ヒュッテ~百沢コース(花が多いとのことなので行けるところまで一時間ほどの予定でピストン)~鳳鳴ヒュッテ~8合目~嶽温泉」というなんとも煮え切らないルートになりました。
でも、8合目バス停の真新しい休憩所?で、トイレなど済ませて出てくると…「みんなリフトに乗って行っちゃったよ」と夫。
「え~~~~ぇっと…じゃ私たちも乗っちゃおうか」。
で、(再度)結局、リフト降り場の9合目からのスタートです(^_^;)
リフトの行く足もとはハクサンチドリ、登山道にはミヤマキンバイが花の盛り♪
ちょっとイワイワしてますがよく整備された登山道を上って行きます。
途中の鳳鳴ヒュッテ付近で、きょうのお目当てのミチノクコザクラをいくらか見かけましたが、もう花は終盤で萎れかけていました。残念。
で、もうあと20歩ほどで…
じゃ~~~ん、一時間も歩かないうちに岩木山頂です。
遠くに白神山地と思しき山並みが見えるのは素敵ですが…、
ここへはバスであの駐車場へ来てからリフトであそこまで来てそこから登って来たのねと、手に取るようによくわかりますう~む。
でも気を取り直して…海が見えます♪
たぶん、鰺ヶ沢辺りの七里長浜という海岸線かもしれません。
やっぱりあれが白神岳のようです。
来年行けるかな。
山頂を回り込んで、岩木山神社奥宮から麓の神社方面も覗いてみます。
あとで本宮にも立ち寄るつもりですが、ここからではどこが本宮かはさすがにわかりませんでした。
眺めを楽しんだので、早々に下山です。
鳳鳴ヒュッテの分岐から「岩木山神社」の道標に従って百沢コースへ入りました。
みなさん8合目へのピストンで、こちらへ来る人はほとんどいません。
私たちは一応6本爪アイゼンを持って来ていて、行けるところまで行ってみようとの予定です。
少し下るとすぐに残雪が現われました。
むこうの草付きは『種蒔苗代』、けっこうな急斜面です。
でも、何人か人がいるようです。行ってみましょう。
途中で、神社から登ってきた方とすれ違いました。
「いや~雪がすごくて大変だったよ。アイゼンなくちゃとてもだめだよ」ですって。
種蒔苗代には「おらが里 見どころ / ミチノクコザクラは岩木山だけに自生するサクラソウ科の多年草。6月中旬ごろから岩木山を彩る」とありました。
ここもミヤマキンバイの花盛りで黄色いじゅうたんを敷いたようでしたが、
所々にポツポツながらまだ少しは元気なミチノクコザクラが♪
「白花がありましたよ」と教えていただいて…なんてラッキーな♪
うまく撮れてませんが、花の全体はこんな感じです。
ミチノクコザクラは見れたし、とっても気持ちの良いところなのできょうのランチはここにしましょう。
もう、これ以上進まなくてもいいやっ♪
鞍部に鳳鳴ヒュッテの屋根が見えます。
居合わせた私たちより年配のベテランご夫婦や単独女性とお話ししながら、小さな花園を堪能。
そして、この花園がいつまでも残っていますようにと願いながら、鳳鳴ヒュッテに向けて残雪を上り返しました。
来るときには気付かなかったミチノクコザクラのまだ固い(これだけなぜ?)つぼみ、岩場の高い所に咲いていたイワウメ、そして岩陰にはイワヒゲと、ほんの少しずつですが違った花も見られました♪
9合目と山頂を結ぶルートに合流すると、だいぶ人が増えています。ツアーの方も観光バスでやってきているようです。
大所帯のツアーのみなさんにつかまらないように、ズダヤクシュのたくさん咲く展望のない狭い登山道を8合目まで急ぎ足で下りました。
バス停前の真新しい休憩所?とスカイライン8合目駐車場。
8合目からは登山道を一時間半ほどかけて嶽温泉へ降りるつもりです。
が、みなさんがバス停でリラックスしてるのを見たら…なんだかもう歩く気が無くなってしまいまいました。
「どうする??バスの時間もちょうどいい感じだし??」 なんて迷っていたら、「ひと月くらい前にクマが出たそうですよ」なんてダメ押しする方もいて…。
(再々度の予定変更ですが)結局、バスで嶽温泉まで帰ることになりました。
昨夜クマ肉なんて食べちゃったし…クマさんに恨みに思われてもね。
帰りのバスには朝一緒だった方たちが何人も。
みなさんもしかしたら百名山狙いで、これで岩木山getってことなのかなあ。
嶽温泉からバス乗り継ぎで弘前へ戻られるようでした。
私たちも宿の駐車場に止めておいたレンタカーで弘前へ移動します。
それなりに楽しかったけれど…
それにしても、岩木山はずいぶんな「なんちゃって登山」だったなぁ。
……………………………… 弘前へ ………………………………
昨日も前を通りましたが、途中で岩木山神社に立ち寄ります。
たくさんの重要文化財があるとのことなので、拝観して行きましょう。
いかにも、ご神体の岩木山を守るかのように建っている岩木山神社。
1200年の由緒ある堂々たるたたずまいです。
6月30日に行われる『夏の大祓式』用の茅の輪が準備されていました。
まずは茅の輪をくぐって、1628年建立の楼門へ。
これは中門(1694年建立)。奥の建物が拝殿(1603年建立)です。
左右に「重要文化財」の建物の名札が立っていますが、たくさんありますね。
そうそう、拝殿のしめ縄が柱に変わった結び方でくくられていました。
神主さんのお話では、ここが発祥と言われている大変珍しい結び方で、農業に欠かせない水を井戸の「井」の字で形どっているのではないかとのことでした。
また、たまたまご祈祷の際の太鼓を聞けたのですが、すごい迫力でこれはこの辺りの神楽の流れを汲んでいるのだとか。
拝殿の奥には塗りたてのころにはさぞ美しかったろうと思える黒漆塗りの本殿が垣間見えました。
さてさてそれでは、美しい津軽富士・お岩木山(おいわきやま)の麓をあとにして、一路弘前へ向かいましょう。
津軽三味線のライブを聞きながらの夕食です。
奏者は笹川皇人ささがわこうじん(03年09年津軽三味線全国大会A級チャンピオン)。
当初の予定ではこの日に帰宅しようかとも考えていたのですが、例の『大人の休日切符…』が明日まで使えるので、せっかく遠くまで行くのだからついでにもう一泊となりました。
明日は、市内のあれこれを見学する予定です。
[E:pencil] 2012.6.26(火) 岩木山(1624.7m)
嶽温泉(シャトルバス)8:30-岩木山八合目9:00(リフト始発)/9:10-リフト-九合目9:20/9:25…鳳鳴ヒュッテ…岩木山頂10:10/10:35…鳳鳴ヒュッテ…種蒔苗代11:20/11:55…鳳鳴ヒュッテ…八合目登(下)山口12:20/13:25(シャトルバス)-嶽温泉13:50.
※ バス情報などはこちらから。
※ トイレは、八合目リフト乗り場(ビジターセンター?)、山頂。
※
山頂のトイレです。
中から出てきた人が「か わ って る」って言うので見てきました(うふふ)。
palletさんの、企画力&行動力はさすがです!
ヒナザクラやミチノクコザクラに会えてよかったですね。
ご夫婦の仲のよい姿が目に浮かびます。
palletさんは人生を楽しんでいるなぁ~、と感じました。
私のお気に入りは、「花の中ではなく、道?の石に座って」いる写真。
何を想っていたのかしら~?
>盛りだくさんの、ステキな旅でしたね。
貧乏性なもんで、元取らないとなんて思っちゃうの[E:coldsweats01]
でも、お天気よかったし、会いたいお花にも会えたし言うことなしでした。
でね、まだ次の日もあるの [E:wobbly] で、あきれずにお付き合いくださいね [E:wink]
ほんとに「なんちゃって登山」だったのね。
でも夫婦漫才、楽しそうでいいじゃないですか。
で、クマの肉食べちゃったの?
し~らないっと。
「江戸の敵を長崎で」って奥多摩で仇討ちされるかもよ。
>ほんとに「なんちゃって登山」だったのね。
[E:catface] でも、種蒔苗代まで下りただけでもちょっとは彩りになったでしょ?
でもね~、百名山ツアーってこれで当然一山getみたいなの。
なんだかなあ…だよね??
んっ?! 「江戸の敵を長崎で」か!! ど~しよ~ [E:coldsweats02]