思い出すこと
2012年 03月 04日
3月になって、テレビや新聞に大震災の特集が増えてきました。
私自身も、何かにつけてその日のことをあれこれと思い出します。
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あの日、私は小学生の孫と一緒に薄暗くなった中を自転車で2時間以上かけ、もう一人の孫を保育園に迎えに行ったのでした(その日の記事は「こちら」から)。
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子供用の自転車をこいでいた小学生は、この一年で驚くほど身長が伸び、いまや私の身長を越えてしまいました(私が小さいのですが)。
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保育園児の孫はすっかりおしゃべりになり、しっかりコミュニケーションがとれるようになりました。
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子どものめざましい成長を目の当たりにすると、「凝縮された一年」というときの流れをひしひしと感じます。
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被災された方々のこの一年はどのような一年だったでしょうか。
私の想像をはるかに超えるものがあったはず、そしてそれは決して他人ごとではないのだとあらためて肝に銘じています。
あの日は我が家で面倒を見ていたB子ちゃんの中学校の卒業式でした、終わった後友達と近くのアミューズメントのような所へ行ったきりなかなか帰って来ないので心配で携帯にメールを入れ無事が解りました。
不謹慎ですが、停電で真っ暗な中、ロウソクの灯りで夕食を取った日々が今は懐かしく思います。夫婦二人で過ごしていると、食事も1汁1菜で充分ですし、ヘッドランプもキャンドルも山用のがあります。みな充電用の電池ですから電池も買わずに済みました。
少し日本人は贅沢になって来たようですので、少しは良い経験だったと思います。
私もあの日、使えそうな山用品をデイバッグに入れて自転車を漕ぎました。
いろいろ思い出すと、被災地からは遠い場所にいた私でさえ
未だにざわざわと胸騒ぎがするので、
強い揺れや津波を経験した子どもたちの胸中やいかにと思います。