1/29 烏場山・花嫁街道
2014年 02月 02日
雪のお山も恋しいけれど、この日は暖かな山へ海を見に出かけました。
きょうの最高峰烏場山(からすばやま)は千葉県南房総市和田にある山。
標高266mの房州低名山で、かつて花嫁もここを通って嫁いで行ったことから、近年花嫁街道という名でハイキングコースが整備されたとのこと。
最近は岩崎元郎さんが新日本百名山に選んでいるようです。
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さて、山旅はJR千葉駅から内房線に乗って、
車窓に移り変わる景色を楽しみながらのローカル電車の中から始まります。
東京湾の向うにうっすらと富士山も見えますよ。
きょうは朝から暖かで靄っているので、山の上に着くころにはもう見えないかもしれませんね。
花嫁街道入口までは40分のアプローチ、暖かな日差しを浴びながらゆるゆると行きましょう。
菜の花、オオイヌノフグリ、ホトケノザ…房州はすでに春です。
この辺り、「元禄16年(1703年)の大津波は約16.4mの高さを記録」とありました。
今回の震災で、しっかりインプットしておくのが大事と学びましたものね。
ここ和田町は、温暖な気候を利用した全国有数の花の産地として有名です。
辺りにはスイセンのいい香りが漂っています。
【←(左)花嫁街道 花婿街道(右)→】の道標どおりここは左へ進みます。
電車を降りたのは私たち(私と夫)と男性ハイカーお一人だけでしたから
きょうこの道を歩くのは10人ほどということになるでしょうか。
スダジイの巨木などにびっくりしながらの散歩道が続きます。
高い建物のある大きなまちのようですがここはどこでしょう。
斜面に隙間なく広がるマテバシイの枝を通して降り注ぐ木漏れ日の光の中を進みます。
で、特にこだわっているわけではないけれど、さりげなく今年の干支「うま」getです(^^ゞ
左手(北)はヒノキの植林ですが、南は大きく開けていて暖かな日だまりになっていました。
烏場山の山頂は狭かったような記憶があるので(私は20年ほど前に来たことがあるの)、
ここでお昼にしましょう。
「 不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし十五の心 」
昼食後、日の当たる草原に寝転んでいた夫は石川啄木のそんな短歌を思い出していたそうです (^^)うふふ。
ここへ来る直前で若いカップルとすれ違いましたが、
お昼を済ませたころ、今度は男性がひとり急ぎ足で通り過ぎて行きました。
きょう山の中で出会ったのはこの3人だけ、平日の山は静かです。
いろいろなサイトを覗いてみたら、実の形がよく似ているかしら。
マテバシイは樹皮も樹形もイヌブナに似ているかなと思います。
それにしてもずいぶん大きくなる木ですね。
山頂では先ほど私たちを追い抜いた男性がお昼ごはん中でした。
地元の方で毎日のようにここを歩いているのだとか。
「あっ、あそこですよ。見えるかなあ」お弁当の箸を休めて西の方向を指差してくれました。
この写真でも真ん中の台形の山の後ろにう~っすらと見えてはいるのですが…見えますか?
「あれは小湊、安房小湊ですよ。靄ってなければ南には伊豆大島や三宅島なんかもよく見えるんだけどねぇ」
あれこれお話してから、私たちは一足先に下山にかかりました。
以前は確か花園コースと言っていたように思いますが、「花嫁」に合わせて名称を変えたのでしょうね。
もっとも、歩いてみた感じでは花婿街道は花嫁より確かに傾斜がちょっときついかもしれません。
小さな祠とかつての鳥居の跡らしい苔むした石を過ぎて木組みの階段を下りると黒滝でした。
落差15mの小さな滝ですが、黒滝という名が似合うなにやら存在感のある滝です。
前に見えている明るい場所を過ぎればすぐに『はなその広場』です。
色彩のあまりない場所から下りてきた目に
紅梅の柔らかだけれど華やかな色が新鮮な驚きを持って飛び込んできました。
おや、右に見える木箱は何かしら。
電車の時間までまだ40分ほどあるので、海辺へ行ってみましょうか。
「区内安全」とありますから、きっと、お正月にこの地区の安全祈願をして木に巻き付けたのですね。
開かないで干すのね、あっ、サンマの丸干し? イワシの丸干しはよく知っているけど(^^ゞ
きょうは低山歩きと思ってやってきましたがなかなか歩き応えのある山歩きが楽しめて、
駅を出てからまた駅に戻るまでののんびりとした山海旅ともなりました。
時にはこんな山歩き?もいいものです。
おしまい。
2014.1.29(水) 烏場山(266m)花嫁街道
※参考(私たちのコースタイム / 時間はおもに通過時間)
(往)JR千葉6:58(内房線)-館山8:49/8:52-和田浦9:17
(歩)和田浦駅9:30-花嫁街道入口10:20-第2展望台11:05-駒返し-見晴台(カヤ場)12:00/12:35-第3展望台-烏場山12:45/12:55-金毘羅山(121m)13:45-黒滝14:00-はなその広場-和田浦駅14:55
(復)和田浦駅15:35(内房線)-安房鴨川15:50/15:52(外房線)-千葉18:02.
※駅に「和田浦歩こう会」編集の『花嫁街道ハイキングコースマップ』があったので一枚いただきました。
※トイレは、駅・花嫁街道入口・見晴台(カヤ場)・はなその広場。
★神奈川方面からは
アクアライン経由木更津駅前着のバスか、久里浜と浜金谷を結ぶ東京湾フェリーも利用できます。
頭巾がちょっとずれているのが何ともユーモラスでオシャレな感じ (^^)
このタイプの道祖神は、安曇野でよく見かけますがこちらにもあるのですね。
海を眺めながらのハイキングは、きらきら光る日射しが気持ち良くて
お花もたくさん見られていいですね。
ここだけ見ているとねすっかり春になったようです。
味わいのある山道がいくつもあって楽しめますね。
道祖神が微笑ましいです。
このお地蔵様かわいいでしょ。
前垂れと帽子もすごくきれいで大事にされているんだなと思いました。
この日は風もなく日差しキラキラで気持ちの良いハイキング日和でしたが、
房総は我が家からは比較的近いと思っていたのに
奥多摩へ行くより遠かったような気がします。
立春の明日は雪が降るとか、冬に逆戻りですね(雪遊びができる♪かな)。
海の見える山って、なんだかほっとするような気がします。
そうそう、味わいのある山道、
道祖神が里山であることを物語っているような…。
palletさんはどうしてるかなって気になってた。
いいハイキングができたのね。
でも、なになに、千葉が7時?
実は私もこの日はちょこっと遊びに行ったけど、最寄り駅9時(^^ゞ
ところでサイドバーのお馬さん、可愛いね。
もしかして今年は毎月初めはお馬さん?
気にしてくれてありがとう。
いいハイキング日和だったものね。
>もしかして今年は毎月初めはお馬さん?
そんなに午ばっかりありませんデス(^^ゞ
でも、このお馬さんねかわいいでしょ。
そのうち改めてご紹介できるかな。