7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)

というわけで、なかなか山歩きに出かけられません。
でもやっぱりどこかへ行きたいな…
久しぶりの山歩き、お天気も不安定だし明日だと一人で行かなくちゃならないし…

7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_23215886.jpg
<尾瀬・大江湿原、沼山峠への道 2014.7.14>

そうそう、ワタスゲが十年に一度の美しさだという尾瀬に行ってみましょう。
尾瀬ならひとりでもたぶん大丈夫(^^ゞ
すでに夕方。あちこち大慌てであたって急きょ山小屋と高速バスを予約。
翌朝早くに出発です。




7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_13243402.gif


新宿からの高速バスは予定より早く大清水に11時15着。
ベンチでお昼を済ませて出発しようとすると、
登山口ゲートに
「7/12~9/19 大清水・一之瀬間 低公害車両試験運行(無料)」の看板が。(※後述)

7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_13083798.jpg
<一之瀬>

ちょっと(だいぶ)迷ったけれど、居合わせたみなさん乗って行かれるみたい。
「(ここの一時間はけっこういいウォーミングアップなんだけど…)じゃぁ、私も」って、
主体性ありません(^^;
で、あっという間に一之瀬到着です。

7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_13283339.jpg
<三平峠>

三平峠までの上りに大汗をかきましたが、
ここまで来れば今夜の宿尾瀬沼ヒュッテはもうほんのすぐそこです。
小屋には予定より一時間も早く着きました。
さっそく、ワタスゲが見事だという大江湿原へ散歩にでかけます。

7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_00193612.jpg

「わ~すごい!」
そろそろ終盤と思っていたので、まだこんなにたくさん咲いているなんて予想外です、嬉しい。

7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_00164297.jpg

尾瀬沼の沼畔も縁どりしたように真っ白に見えています。

7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_00095018.jpg

大江湿原のシンボル三本カラマツの周りは粉砂糖を散らしたみたい。

7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_00321068.jpg

尾瀬を開いた平野家の墓所辺りは白いシフォンのリボンを巻かれたようです。
きょうは時間がたっぷりあるので、
久しぶりに「尾瀬沼三代」のお墓参りをしてきましょう。
尾瀬ではほんとに長いこと遊ばせていただいていますから。

7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_13431092.jpg

前へ進む人を見ると、いっそのこと沼山峠まで行ってしまいたいような気にかられましたが
ひとまずこの辺で一度ヒュッテに戻ります。
きょうは大汗をかいたので、
二組入っているツアーの方たちの前にお風呂に入ってしまいたいのです(^^ゞ

7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_00285579.jpg

戻りかけると、往きにも会った中学生たちがヒュッテのほうからやってきます。
よかったね、こんなに素敵な光景を見られて。
いつかきっとこの美しい中を歩いたことをふっと思い出すことがあるような
そんなおとなになってほしいなと、おば(ぁ)さんは思います。

7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_12475405.jpg

さて、おふろおふろ。
急いで小屋に戻りましょ。

7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_12384625.jpg

さっぱりした後は、長蔵小屋裏の尾瀬沼東畔へ行ってみます。
お天気が良ければ、ここからは見事な夕焼けが見えるのですが、
生憎のお天気で燧ケ岳も半分雲に隠れてしまっています。

7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_00224357.jpg

大江湿原のほうへ眼をやると、夕霧が出て辺りをミルク色に包み始めるようです。
おや、こんな時間に小屋へ向かってくる人たちがいますよ。
燧ケ岳に登って下山が今になってしまったのでしょうか。

7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_23193473.jpg

ここまで来れば一安心と、淡雪のような白いワタスゲの中を
しばしば立ち止まりながらゆっくりゆっくりと歩いているひとたち。
遠くからその様子を見ていると、なんだか夢の中の一シーンを見ているような思いがしました。



美味しい夕食を頂き、ロビーで一緒になったツアーのお嬢さんとしばしおしゃべり。
しゃべり疲れれば一人の部屋に戻り、糊のきいたシーツと枕カバーをかけた布団に入ります。
こうして、山の中での幸せな一日が終わります。
明日は曇りのち雨の予報、どんな一日が待っているでしょうか。




2014.7.14(月) 尾瀬・大江湿原  
(往)新宿駅新南口7:20発高速バスー大清水11:30 → 高速バス情報は(こちら)から。
(歩)大清水(昼食)11:45=(低公害車試行期間)=一之瀬12:00-岩清水12:45-三平峠13:10-尾瀬沼ヒュッテ14:05.
(トイレ) 大清水、一之瀬にあり。
(軽食)大清水休憩所、茶屋などと一之瀬休憩所にあり。

★写真はクリックで拡大します。
★その2へ続きます(こちらから)。






★資料;低公害車両試験運行について

7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_16390597.jpg
7/14 大江湿原 -ワタスゲの中へ-(尾瀬 その1)_d0288144_16390983.jpg

尾瀬を発端とした自然保護運動をリアルタイムで知る世代としては、
これは一時代の終わりあるいは大きな転換点なのではないだろうかとの思いを強く持ちました。
このパンフレットには鳩待峠口の駐車場整備についても触れられていますので、
クリックで拡大して読んでいただければと思います。




Commented by unburro at 2014-07-16 17:26
尾瀬といえば、ミズバショウとしか知らなくて、
こんなに美しい光景があるとは・・・ 
ありがとうございます!
足腰が丈夫な方ではないのですが(笑)
これ以上弱らない内に、一度は訪れてみたい、と真剣に思いました。
Commented by はなねこ at 2014-07-17 09:35 x
大江湿原のワタスゲがポワポワで見事ですね~(^^)
すご~くきれい!!
雲上のお花道みたいで夢心地だったのではありませんか?
もしかして、今回もふわふわと飛ぶところを見られたのでしょうか。

あのハイブリッドバスは、どうなんでしょうね。
鳩待峠の混雑緩和なのでしょうか。(目が悪くなってパンフレットが読めない ^^;)また
そこまでお手軽にしなくても。。。とも思いますが。
次なる課題は、やっぱり会津側からのアプローチですよね。
Commented by cyaa9090 at 2014-07-17 09:56
歌に出てくる尾瀬のミズバショウは有名ですが
ワタスゲは初めて知りました。
曲線を描く木道に3本のシンボルツリー素晴らしい風景の中に身を置くと
またまた自然の中に戻りたくなるのでしょう。
palletさんは何度も訪れる尾瀬なのですね。

それにしても思い立ちお独りでしたか。
Commented by koruko-yuki at 2014-07-17 12:40
や~っと、ブログ画面が回復したよ~。
(次の日になれば治るかもってあたりね)

で、軟弱!
あの一時間、路傍の花も楽しいのにぃ。
まぁ視察乗車ということで。
今度は歩こうね。
(でも運行していたら、ワタシも…乗るかも…)
Commented by pallet-sorairo at 2014-07-17 17:18
☆unburroさん
今年のワタスゲは、特筆ものの当たり年のようです。
ほんとうにうっとりするような美しさでした。
山の中にはいつでも何かしら私たちをわくわくさせてくれるものが待っています。
ワタスゲがなくともほかの何か…耳を澄ませ目を凝らして…いえいえそんなに頑張らなくとも。
草原を渡る風に吹かれるだけでもいい気持ちになります。
Commented by pallet-sorairo at 2014-07-17 17:24
☆はなねこさん
大江湿原、これほどとは思っていなかったので珍しくカ・ン・ゲ・キものでした。
そうそうほんとに夢心地(^^ゞ
私もまた飛ぶところ見られるかなぁとちょっと期待してたんですが
飛ぶのはもう少し先のようでした。
試験走行は私としてはちょっと複雑な思い。
あの区間はやっぱり歩いて入るべきでしょう。
Commented by pallet-sorairo at 2014-07-17 17:32
☆cyaaさん
ワタスゲは10年(30年と言う人も)ぶりの当たり年でした。
次の10年後はたぶんもう行けそうもないので(^^;ちゃちゃっと行ってきてしまいました。
素晴らしかったです。
この週末はそろそろニッコウキスゲが見ごろになりそうでした。
尾瀬は沼と原に大きく分けられるのですが、
この尾瀬沼辺りは尾瀬ヶ原より標高が200mほど高いので、花期が少し遅いのです。
秋は草紅葉もきれいなんですよ。
Commented by pallet-sorairo at 2014-07-17 17:41
☆ゆきさん
>や~っと、ブログ画面が回復したよ~。
exciteのほうの不具合だったみたいね。
こんな時は寝て待つのが一番(^^ゞ

で、軟弱!というより、あの頃の自然保護運動の経過を思うと
ここは拒否すべきなんじゃないかとうじゃうじゃ考えてしまったんですがね(^^;
クルマが走ったら(けっこう頻繁になると思う)、路傍の花も楽しめないよ。
Commented by よしころん at 2014-07-18 08:08 x
おはようございます^^

はじめまして♪ ご訪問いただきありがとうございます^^
大江湿原のワタスゲ本当に素晴らしかったですね~~~
思い切って出かけてよかったです。

わたしたちは14時前後に尾瀬沼VCから大清水に向けての帰路につきました。
入れ違いのタイミングだったでしょうか・・・
お泊りでの尾瀬、私達はなかなか連休がないので羨ましいです。

日帰り組にはあの試験運行はとてもありがたくて・・・
沼に滞在できる時間が2時間近く増えますので。
でも時間に余裕があるときは旧道を歩いてみたいなぁとも思いました。
Commented by pallet-sorairo at 2014-07-18 10:34
☆よしころんさん
ようこそ。
沼の入口辺りで入れ違いだったかもしれませんね。
私も思い切って出かけて大正解、ほんとに素敵なワタスゲでした。

夜行バスで来た時や帰路の疲れた足にはこの運行は本当にありがたいなと、私も思いました。
あの車道を大清水までで止めさせた経緯をリアルタイムで見ていた古いヒトなもんで(^^ゞ
試験運行(もしかしたら来年以降本格化?)にはちょっと複雑な思いなのです。
みなさんにちょこっとその辺の事を知ってほしくて…資料はそんな意味で載せました。
ご理解いただけると嬉しいです。
Commented by akko-kornblume at 2014-07-18 10:37
palletさん、こんにちは!

すんばらしい大江湿原に行って来られたのですね!
ほわほわホントに綺麗ですね!
一人で歩いていてもpalletさんニコニコしながらきょろきょろ(は余計ね)して
歩いていたんだろうな~って私まで嬉しいです。

泊まりならではの尾瀬の楽しみ。
お風呂も大きくて気持ち良かったでしょう?

バスが走るってこの前聞いてて。
楽ちんだけど、呆気なさすぎかしらん?

続きも楽しみにしてますね!
Commented by pallet-sorairo at 2014-07-18 16:32
☆矢車草さん
大江湿原、すんばらしかったですよ~。
しばらく山から遠ざかってたので余計に嬉しかったです。
で、尾瀬沼VCで
hidamariさんに「矢車草さんのオトモダチです」ってご挨拶してきちゃった。
勝手で事後承諾でごめんなさい(^^ゞ
その2をさっきアップしたんだけど…なんだかexciteの編集機能がヘンじゃないですか?
試行バスはね、よしころんさんへのコメ↑にも書いたけれど
ちょっと複雑な思いがあるの…。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by pallet-sorairo | 2014-07-16 17:00 | 山歩き2014 | Comments(12)

私の山歩き街暮らし空の色 // 散歩道で見かける鳥や虫や花も // ただいま山歩きお休みちう       ©pallet-sorairo


by pallet-sorairo