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給食週間


1月24日~30日は給食週間だという。
そういう行事?があることを新聞記事で初めて知り、
そこに引かれた向田邦子さんの随筆の一部を読んであの日のお弁当を思い出した。
忘れられないI君のお弁当。

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昭和30年代後半に中学生だった私たち、まだ給食は小学校だけで
たぶん中学の途中から牛乳だけが配られるようになったと覚えている。

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私が育ったのは東京の下町。
我が家も貧しかったが、自分で詰めて持って行くお弁当にはそれなりに二つ三つのおかずがあったと思う。
ある日、何気なくI君のお弁当に目をやると彼のお弁当箱におかずはなく、
冷ごはんにウスターソースで味付けした「焼き飯」だけが入っているのに気が付いた。
ただ薄茶色したごはんだけ…

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いつもおちゃらけてクラスを引っ掻き回していたI君。
でもどこか寂しげで世間を斜めに見ているようだったI君。
あのお弁当を思い出すと、私は今でも胸が引きちぎられるような思いがする。

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そして、いま、
この物があふれかえるような世の中で、子どもの6人に1人が「貧困」とされる? 
とても俄かには信じられない数字…そんなことがあっていいはずがない。

想像力の欠ける人間に我が物顔で政治を取り仕切ってほしくないと
つくづくそう思う昨今だ。



by pallet-sorairo | 2015-01-27 12:42 | 街暮らし | Comments(16)
Commented by slow-trek at 2015-01-27 17:38 x
I君のお弁当、切ない想い出ですね
でも、切ないって思えるのは、そんな貧しさが、まだ
どこにでもあった高度成長期前の、ある意味昔話
だからこそ切ないって思えるのであって
今のこの時代にも”貧困児童”なんて言葉があるかと
思うと、切ないなんて言えませんね
なんだか悲しくなってしまいます
http://urx2.nu/gFGo
Commented by amanojakusan at 2015-01-27 19:30
まだ食べるものがあるのは救われます。
私は都下の昭島市(前昭和町)で育ちましたが
小学校のクラスでお弁当を持ってきていない子が
二人いたのを今も覚えています。
私たちの食事中はずっと本を読んでいました。
あの二人はその後どうしたかしら。
Commented by pallet-sorairo at 2015-01-27 21:25
☆スロトレさん
今の時代に子ども6人に1人が「貧困児童」って…
ありえないでしょ! と、
悲しさも通り越して怒りさえ覚えます。
格差の広がる若者たちも心配です。
クローズアップ現代のアドレスありがとうございました。
コメント、嬉しかったです。
Commented by pallet-sorairo at 2015-01-27 21:31
☆Mr.amanojakusan
私も、I君その後どうしているかしらと思います。
Mr.amanojakusanと私は5年くらいのずれがあると思いますが
私にも同年代で「弁当持って行けなかった」という友人がいます。
スロトレさんが言うように↑、私たちの時代にはあり得たことでも
現代にもそんな貧困がじわじわと広がっているということに
暗澹たる思いがします。
私たちはいったいどうしたらいいのでしょうか。
Commented by saheizi-inokori at 2015-01-28 10:56
小学校でスキー場に行くのに私は教室で留守番してました。
スキー道具を買ってもらえなかったのです。
でもそんなに悲しくはなかった。
あの頃は「これからよくなる」という漠然とした望みがあった時代でした。
今スキーに行けない子はそう思えないのではないかなあ。
Commented by 本所 at 2015-01-28 11:57 x
学校給食、沢山の思い出があります。
脱脂粉乳のミルク?の味・今でも牛乳が体質に合わずにお腹を下してしまいそうで拒否です。
残念ながら23日で終わったようですが、船橋市役所の食堂で一週間ほど、昼に今の学校で出されている学校給食を提供していたとの記事を見ました。来年、あったら挑戦してみてください。
Commented by cyaa9090 at 2015-01-28 12:55
食べる物を作る台所
明と暗、影の部分に目を奪われます。

私は小学校の頃、給食で育ちました。
食べ残しを厳しく躾ける先生でしたから
脱脂粉乳を鼻をつまんで息を止めて
一気に飲んだのも何も知らない子供だったからかも知れません。

今は金持ちでも給食費を払わない親もいるようですね。
何処かおかしいです。
Commented by pallet-sorairo at 2015-01-28 16:47
☆saheiziさん
>あの頃は「これからよくなる」という漠然とした望みがあった時代でした。
そうでした。
今は、よくなることなんて考えられないと思ってしまうことが多すぎます。
児童の貧困はそのまま貧困世帯の増加なのだと思います。
広がるばかりの格差を何とかしなければ。
Commented by pallet-sorairo at 2015-01-28 16:49
☆本所さん
市役所で給食ですか?!
いい試みだわ!
今度あったらまた教えてください。
っていうか、給食週間にやればいいのに(^^ゞ
それなら忘れない、はず…。
Commented by pallet-sorairo at 2015-01-28 16:52
☆cyaaさん
大寒の日の朝日がキッチンに差し込んで
面白い影を作っていたので思わず撮りました。

>今は金持ちでも給食費を払わない親もいるようですね。
>何処かおかしいです。
こういうのはほんとに許せませんね。
子どもたちには明るい日々を送ってほしいです。
Commented by yasukon20 at 2015-01-29 07:22
おはようございます。
初めてお邪魔いたしました。
この天声人語 私も読みました。
そして同学年の夫と共に当時の事をいろいろ話したのです。
懐かしさの中にはまだまだ貧しかった当時のいろいろな事が浮かんできますがそれでも心は豊かだったような思い出がよみがえります。
夫は脱脂粉乳が美味しかったといい 私は大嫌いだったといい・・・給食の話は付きませんでした(笑)
I君 今どうされているのでしょうか~~。
Commented by pallet-sorairo at 2015-01-29 09:56
☆yasukonさん
ようこそ初めまして♪
我が家も同学年なので、こういう昔話は話がよく通じます(^^ゞ
私もyasukonさんのご主人様と同じく、脱脂粉乳そんなに苦手じゃありませんでした。
I君のことは、ソースかけただけのごはんでも焼き飯にして持たせよう
というお母さんの気持ちを考えると、ほんとに切なくなるのです。

これからもどうぞよろしく!
Commented by mother-of-pearl at 2015-01-29 09:57
おはようございます。
私の小学校時代の記憶にもI君と同じ子がいます。
昼休みには運動場で水を飲んでいた、と聞いて以来心を離れません。
ただただ未来を信じて走り続けた自分に比べ、
大きな夢や希望を持たず(持てず)とても地道に生きる若い世代と暮らしています。
とんでもない世の中を渡すことになった自分の世代のお粗末を詫びたい気持ちになります。
Commented by pallet-sorairo at 2015-01-29 21:12
☆mother-of-pearl さん
思いがけずたくさんコメントを頂きましたがどなたも同じような経験を持ってらして
私たちが紛れもなく戦後すぐの世界を少しでも知っている世代なんだということを実感しています。
いままた「貧困児童」なんて言う言葉が出てきていることを思うと
私もmother-of-pearl さんと同じような気もちになります。
Commented by mi-mamam1 at 2015-02-02 20:28
hanamomoさんのところから来ました。
はじめまして、よろしくお願いいたします。

6人に一人は大げさではないと思います。
子どもの貧困、本当に身につまされる問題です。

給食を、一気に手づかみで食べてお代りする子がいるのですよ、今、現実に。

そんな子たちですから、体も小さい。
注意集中力もないから学習も遅れがち。
経済不安を抱えている親ですから、余裕がなくて怒ってばかりいる。
本当にかわいそうです。

普通に育った子でも、いったんルートから離れると経済破綻する今の世の中です。貧困から這い上がるには、途方もないエネルギーが必要でしょう。
応援しているよ、と伝えることぐらいしかできません。
Commented by pallet-sorairo at 2015-02-03 14:30
☆ mi-mamamさん
ようこそ初めまして。
こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。

>給食を、一気に手づかみで食べてお代りする子がいるのですよ、今、現実に。

今そこまでせっぱつまった子がいるということは想像しませんでした。
教えていただかなければ、あいまいなイメージで済ませていたと思います。

私は正反対のことを、公立の有名難関校(って、嫌な言葉ですが)で養護教諭をしていた人から聞いたことがあります。
「あの子たちは頭がいいばかりでない。
体力もあるし運動能力も高い、疾病率とか健康状態も平均値からは飛びぬけていい。
勉強に集中するにも体力いるし、集中できる家庭環境もある。すべて連動してる。」と。
同世代に今「貧困児童」と呼ばれる子どもたちがいることを
たぶんこれからいろんなところでリーダーになって行くはずの彼らにこそちゃんと具体的に伝えるべきだと思わされました。

貴重なコメントをありがとうございました。
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=私の山歩き街暮らし空の色= 散歩道でみかける鳥や虫や花も。


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