春の旅 4 美しい観音様がおわします 長浜・向源寺(渡岸寺観音堂 十一面観世音)
2015年 05月 04日
昨秋、近江八幡を旅した時に気になっていた向源寺の観音様に会いに行くことが第一の目的でした。
日本全国に七体ある国宝の十一面観音のうちで、
最も美しいと言われている観音像です。
わずかにひねった腰が、なんとも素敵。
本物の布を纏っているかのような柔らかな曲線の繰り返しに目を奪われます。
そして、大き目の各小面よりさらに大きな面が左右の耳の後ろに配置されているのにも目を引かれます。
頭上にこれだけのボリュームのものがあるのに、なぜこんなにもバランスが取れているのでしょう。
すごいです。
後ろ姿も実に美しい。
ここの観音堂では、こんなにも美しい観音像を間近で拝見できるだけでなく
後ろにも回って見ることができるのです。
観音様の後頭部にはふつう拝観者からは見えない「暴悪大笑相」という顔があるのだそうですが…
あれがそのお顔ですね!
ちょっと不気味、悪や煩悩への怒りが極まって、それらを大口をあけて笑い滅する顔なのだとか。
なんとも素晴らしい十一面観世音菩薩像。
目をつぶると、いまだに夢のようだったひと時がよみがえってきます。
もちろん撮影は禁止なので、ここではポストカードの写真を拝借しました。
クリックすると拡大します。
湖北には戦乱に巻き込まれて数奇な運命をたどった仏様が多いとのことですが
この観世音も例外ではなく、
ある時は住職や住民たちによって土中に埋蔵されて難を逃れたのだそうです。
JR長浜から10分のJR高月駅下車、歩いて10分ほど。
向源寺の2・3軒先が、向源寺(渡岸寺観音堂 十一面観世音)です。
この後、一時間に一本の電車で京都へ出、嵐山の宿へチェックインしなければなりません。
もう少し時間が欲しかったのですが、長浜で時間を取ってしまったのが響きました。
ちょっと残念。
この日の歩数 18749歩。
2015.4.27(月)
竹生島クルーズ後に長浜の町をちょこっと散策してから高月に向かいました。
JR長浜14:11-JR高月14:21-向源寺(渡岸寺観音堂 十一面観世音拝観)-JR高月15:18(播州赤穂行き新快速)-京都16:42.
★その5は(こちら)から。
★写真はクリックで拡大します。
近くでじっくりと見られるのが またいいですね。
このあたりは行ったことがことがなく、全く知らずにいましたが
魅力的ないい街なのですね。
仏像などの撮影はストロボの光で焼けるからとか色々言われますが本当は仏像写真やポストカードが売れなくなるからなんだと言いますね~(これは某お寺の住職に聞いたので本当です~)
私が学生の頃には学生でお寺に興味を持つのは少なくて珍しがられていたので色々なお寺で国宝級の仏像の裏側を見せてもらったり触れさせて頂いたこともあります~
優しいお顔の観音様の近くに行けて良かったですね・・・・・
長浜は観光客に優しいですね
ラストのような表記が多くあるので安心して散策できます
岐阜市も最近になってこのようなものを設置するようになったので良い傾向に思えます~♪
聞いていた以上に美しいお姿でした。
今は、新しく建てられた空調完備のお堂におられます。
琵琶湖周辺は私もずっと行ってみたいと思っていたのですが
昨秋行って見てから、ちょっと魅せられています。
心に焼き付けてくださいねっていうところでしょうか。
仏像撮影OKとなると、写真撮る人は周りが見えなくなるので(私も(^^;)
静かに拝見できなくなるような気がします。
ここの観音様は、聞きしに勝る素晴らしさでした。
もう10年ほど前、雪の残る頃に、廻ったことがあります。
少し足をのばして、余呉湖の畔に泊まりました。
美味しい水飴の店があるのは、あの辺りだったでしょうか…
若かりし頃に入っていた文章サークルの仲間の一人が長浜出身で、この観音様のことをエッセイに書いていました。
あれから年月を経て、彼女も私もいろいろあって、今、そのお顔を見たら、二人とも随分な感慨があるように思います。
どこのJRの駅で下車して・・・など、案内があるのは嬉しいです。行って見ようかな。
湖北には魅力的な観音様が何体もあるとのことですが
今は多くが無住の寺なので、連絡しておかないとなかなか拝見できないのだそうです。
交通も不便なので、クルマでないとなかなか難しいとも。
向源寺は駅からも近いですし、
観音様は今や全国区?なので、予約なしでも拝見できて嬉しいことでした。
unburroさんは良いところにお住まいで羨ましいです。
見るものは、自分の置かれた状況でずいぶん違って見えるように思います。
素敵な観音様でした。
実物をぜひご覧になってほしいです。