春の旅 5 坂本 比叡山延暦寺の門前町
2015年 05月 05日
ここは二人とも初めてです。
京都からのアクセスを調べていて、石積みの美しい坂本という町が延暦寺の門前町だと知りました。
では、そちらから入ってみましょう。
JR京都駅から湖西線で17分、その名も比叡山坂本という駅で下車し、
ここから30分ほど歩いて(バス便有り)日本一長いケーブルカーに乗る予定です。
バス便あるのになぜ歩くのかと言えば(歩くの好きですが(^^ゞ)、
肝心の「美しい石積み」がケーブル駅へ行く道々にあるからです。
きょうはうってつけのウォーキング日和。
お日さま燦々暑いくらいですが、緑の季節を迎えた木々がちょうどよい日陰を用意してくれました。
歩き出してみると、日吉大社はもちろん、小堀遠州作と伝わる庭園がある「滋賀院門跡」などなど、
坂本のまち歩きだけでも一日要るということに気付きましたが、時すでに遅し。
ところで、この見事な石積みは「穴太衆(あのうしゅう)積み」と呼ばれるもので、
かつて坂本の穴太に住んでいた石工集団が手掛けた独特の工法で作られているのだそうです。
穴太衆積みの特色は、自然石を巧みに組み合わせていっさいの加工をせず、
小石を中に詰め込んで完成させていくというもので、高度な技術が必要とのこと。
現在残っている全国の城の約8割は、要請があれば集団で全国へ出かけて行った穴太衆が手掛けたものだとか。
途中で見かけた「公人(くにん)屋敷」、ここも石垣で囲まれています。
公開されているようなので、ケーブルの時間が気になりますがちょっとだけ寄り道してみましょう。
右下は食物等の保存、断熱、乾燥、育成のために台所脇に造られた「むろ」と呼ばれる地下室。
JR駅とケーブル駅の中間にある京阪坂本駅、私は最初、どこぞの美術館かと思ってしまいました。
あんまりおしゃれ過ぎて、駅名もよ~っく見ないと見えないよ(^^ゞ
石垣はこの辺りから始まるので、歩くの苦手な方はこの駅を利用するといいかもしれません。
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袋の説明書きによれば「…長浜城跡の穴太(あのう)積みの城石をかたどった銘菓であります。
又 琵琶湖にそゝぐ姉川のさざれ石にも似て…」
なるほど堅いわけだ(^^ゞ
★「堅ボーロ」/ 原材料;白双糖、黄双糖、小麦粉、土生姜。
ついでに…長浜編で写真を載せ忘れた長浜城。
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さて、いよいよケーブル駅へ向かいますが
行ってみたら、ここもちょっと興味津々な場所なのでした。
★その6は(こちら)から。
★写真はクリックで拡大します。
城などでも整形した石を使っているところもあれば自然のままの石を積み重ねたものもあって私は後者のものが好きです~
お城も神社仏閣も昔の権力者の権威と実力で造られたものなのでやっぱり凄い建物には凄い人たちが関わっていますね~♪
私は石垣見かけると「登ってみたいな~」と思います。
若かったら、三点確保してするすると…なわけないですね(^^ゞ
最も出隅部分のカンテ状のところはなんとかなるかな。
穴太衆積みの石垣、グーグルマップで探したら palletさんが撮影したのではないかという石垣がありました。
石積みの上には嘗ては住居があったのですね。
様々な職人が集まり栄えた跡が伺えるようです。
体力があれば旅先では歩くに越したことはありません。
あっ、石垣を登るなんて冗談です(^^;
でも
>出隅部分のカンテ状のところはなんとかなるかな。
なんですね。
登れそうなところを本気でルートファインディングしちゃうところが
Mr.amanojakusanらしいです(^^ゞ
>石積みの上には嘗ては住居があったのですね。
たぶんお城以外は穴太積みで塀を回したんじゃないかと思います。
家が建っていたようには見えませんでしたが…はて?
今回は特に体力勝負のような旅になりました(^^ゞ
いつまでこんな旅ができるでしょうか。
他にも、宮大工の集団とか、酒造りの杜氏とか、
移動する技能集団、みたいな生き方に惹かれます。
技能を持ったプロって、ほんとにカッコいいですね。
それが集団で移動するんですから、ますます魅力的です。
今ちょうど『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』と言う本を読んでいて
(saheiziさんのところでずいぶん前に見かけて)
自分の仕事に自信と誇りを持って生きている人々の強さに
感銘を受けています。