そらいろのパレット

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カテゴリ:ちょっとお出かけ( 67 )

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』


「雨の日はインドアで」 第2弾?!
5月13日土曜日、前日とは打って変わったお天気、つまり大雨で肌寒い一日。
こんな日のお楽しみはインドアに決まり。
土曜日なのでちょっとタイミングが悪いけれど
昨夜の新聞で見かけた映画を観に行こう。

土曜日、雨、封切り日、14:00上映開始と条件がそろって、珍しく館内満席。
並びの席が取れなくて、連れ合いとは離れ離れ、まっ、いいか。

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<朝日新聞夕刊/2017.5.12>


観に来た映画は『マンチェスター・バイ・ザ・シー』。


ある夜の出来事を境に心に深い傷を負い、生まれ故郷を去った主人公リー。
のちに、兄の死で故郷へ戻ったリーを待っていたものは
かつて可愛がっていた甥の後見人という「思いがけない役割」ばかりではなかった…。

彼を取り巻く家族、友人、夫婦、時に「くすっ」とさせられる今どきの若者たち、
そして、故郷の町の住人のだれそれ。
その誰もがもしかしたら私だったかもあなただったかもしれないと思えて、
観る者は、
過去と現在を行き来しながら淡々と描かれる登場人物たちの心の動きから目が離せなくなる。
大がかりな道具立てや華々しい音楽、何か所もの撮影場所があるわけではないし
それぞれの場面展開には時に重い問いかけを感じて息苦しささえ感じることもあったが、
何より、「…あなたの気持ち痛いほどよくわかる」とそっと声をかけたくなるような
ある意味普遍的で、真実味に富んだストーリー展開がとても素晴らしかった。

エンディングで、
すっと差し込む一筋の光のようなものが未来に見えて救われる思いがしたのは
きっと私だけではないだろう。

深い余韻の残る作品だった。


本年度アカデミー賞<主演男優賞/ケイシー・アフレック><脚本賞/ケネス・ロナーガン>受賞。
作品中に使われた音楽も素敵です→


by pallet-sorairo | 2017-05-15 21:56 | ちょっとお出かけ | Comments(2)

ミュシャ展@国立新美術館


雨の日に行こうと思っていたミュシャ展。
5月10日(水)、待望の?雨の日がやって来たので行ってきました。

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六本木駅を降りる時からなにやら混雑していそうな雰囲気だったのですが
会場(国立新美術館)へ着くとチケット売り場は長い列。
そして、美術館前庭にはこんな木が。
おや、場所を間違えたかしらと見回せば、草間彌生展もいまここで開催中なのでした。

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私たちが見に来たのはミュシャ展です。
私はずいぶん昔にミュシャの展覧会を見に行った記憶があり、
彼はポスター画家だとばかり思っていたので今回はあまり興味が湧かなかったのですが、
夫が、今回の「スラブ叙事詩」はどうも違うようだよと言うのです。
さて…

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会場の一室が珍しく撮影可でした!
こんな巨大な作品20点を晩年の16年で描いたというのですから驚きます。
祖国チェコの歴史や自身のスラブ民族としてのルーツをテーマにした壮大なスペクタクルです。
展示されている20点の作品紹介などは公式HP ↓ で見られますが、
ひとりひとりが個性豊かに描かれた中に彼の家族もモデルとして登場しているという部分があったので
写真を撮ってきました。

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会場写真右の画《スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い》から
前景左でハープを奏でる少女はミュシャの娘ヤロスラヴァ。

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同じく前景右の裸体の少年は、息子イジーだそうです。

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そしてこちらは、
同じ会場にあった《イヴァンチツェの兄弟団学校 -クラリツェ聖書の印刷》から
前景左に描かれている、盲目の老人のために聖書を読み上げる少年。
これは、若き日のミュシャ自身をモデルにしたものだとか。
(重ねた手が平べったくてなんだか手袋を置いたみたいに見えるんだけど…^^;)。

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<国立新美術館 内部>

あれだけのものを構想し、構成し、制作するそのエネルギーたるや
私の想像をはるかに超え圧倒されてしまいました。
混雑の中、見終わるのに一時間半くらいかかってたいそう疲れましたが
見逃さずにいてよかったと思う展覧会でした。




きょう(5/13)は、小雨だったこの日とは打って変わって本格的な雨。
雨の日はインドアで楽しもうとばかり、本日封切りの映画を見て来ました。
そのことはまた後日(こちらで)。

by pallet-sorairo | 2017-05-13 21:57 | ちょっとお出かけ | Comments(15)

5/8 @川越 memo


5月8日(月) 所用で埼玉県川越市に出かけました。
川越は言わずと知れた「小江戸」「蔵の街」ですが
所用後、時間があったので、以前来た時に歩かなかった辺りを歩いてみました。

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<菓子屋横丁>

まずは菓子屋横丁で面白い物見つけたのでパチリ。
「川越限定品 焼き芋味ふ菓子」というサツマイモそっくりの麩菓子です。
川越と言ったら「サツマイモ」ですからね。
で、写真はこれだけでいいかと思っていたくらいだったのに
よくよく見たらなんと「商品撮影禁止」という張り紙が一緒に写っているではありませんか!
あらららら~(^^;

仕方ないので、お出かけメモとしてこんな写真だけでも並べておくことにしました。
悪しからず。

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<大正浪漫通り>

川越駅からここまでずっといくつかの商店街が続いていて、
これは、先日歩いた駒込の「日本一長い商店街」より長いんじゃないかと思ったのだけれど。

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<蓮馨寺境内>

蓮馨寺の毎月8日は「吞龍上人の縁日→」とかで、
境内ではフリーマーケットのほか、こんな「辻講釈」なんてやっていました。
なにを講釈してたのかなぁ。

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ついでに…
マンホール蓋も新たに一つ見つけたので、前回の記事に追記しておきました→


by pallet-sorairo | 2017-05-10 09:32 | ちょっとお出かけ

酒満んぢう/されど


旧古河庭園へ行った帰り道、駅への途中に
「日本一長い商店街」という横丁があるのが気になってちょっと足を踏み入れてみました。
始まりは「しもふり商店街」、続いて「染井銀座」、次は「西ヶ原…」と
なるほど、どこまで行っても商店街が続いていて、
昔ながらのどこか懐かしい商店街がまだ元気よく息づいているのがなんだか感動ものでした。


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電車の駅からどんどん遠くなりそうなので途中で引き返したら、
染井銀座の途中でこんな張り紙発見。
立ち止まる私たちに「ここの美味しいですよ」と買い物帰りの地元の奥様が声をかけてくれました。

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「では」と、お店に入るとぷうんと酒種のいい匂い。
すぐ食べたいお客様用に用意してあるというポットの熱々の麦茶を頂きながら
感じのいいお店の女性といろいろお話すると、お店はつい一か月前に開店したばかりとか。
脱サラした弟さんが和菓子の学校で学んで、酒まんじゅう屋さんを始めたんですって。

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きょうはそんなわけで満足のゆく出来じゃなかったので50円引きにしましたが…と。
駆け出しの職人さんにしてみれば、本当はお店に出したくなかったんでしょうね。
でも、みそあんもごまあんもすでに完売で、
我が家はこしあんと粒あん二つずつとあんなし一つお買い上げで計450円也でした。

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庭園2か所回って、商店街をけっこう奥まで歩いたので喉が渇いていた私たち。
店内で麦茶を頂きながら一つずつ食べてしまったので、
お持ち帰り分は翌日ほんのちょっとレンチンして緑茶でいただきました。
大切に心を込めて作っている感じが伝わってくる味がして、とても美味しかったです。


何気なく撮っていた写真を見てから初めて気づいたのですが
お店は「されど」という名前だったんですね。
ふうむ。

間口一間ほどの小さなお店、
これから繁盛しますようにと応援したくなるお店との出会いでした。


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追記(5月2日)
いただいたコメントにあった駒込駅のツツジなど、
写真を撮ってありましたので追記します。

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<JR駒込駅のツツジ(4/28)>


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<「されど」があった染井銀座のアーケード飾り>

ここはソメイヨシノのふるさとなんですよ(^^。



by pallet-sorairo | 2017-05-02 09:00 | ちょっとお出かけ | Comments(18)

江戸・東京の庭園散歩


4月28日(金)、とてもいいお天気。
東京駒込の六義園のツツジが見ごろを迎えたというのでちょっとお出掛けしてきました。

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<藤代峠(標高35m)から>

新聞の記事通り、ツツジが競い合って咲いていて見事です。

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いま、東北地方では青森・弘前公園の桜のお花見真っ盛りのようなので
東京はずいぶん季節の進みが早いのがわかり、
こんな時、花暦って素敵だなあと思います。

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六義園(りくぎえん)は代表的な江戸時代の大名庭園と言われるだけあって
広々とした敷地を巡りながら楽しめる回遊式のお庭です。
この写真は、入園チケットに描かれたのと同じ辺りの景色をトリミングしてみました。
向こうに見える吹上茶屋でお抹茶とお菓子(@510)がいただけるので、
私たちも一服してきましたよ(^^ゞ

※庭園へ行こう/六義園→



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駒込駅をはさんで六義園とは反対側にある旧古河庭園にも行ってみました。

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こちらはジョサイア・コンドル設計の西洋館と西洋庭園で有名ですが
庭園のバラはまだほとんどがつぼみばかりで、ツツジももう一息と言う感じ。

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残念に思いながら日本庭園を一周して帰って来ると、
お庭のあちこちで5月の「春のバラフェスティバル」の準備をしていた若者たちが
集合して引き上げるところでした。
とっても爽やかで素敵な若者たちだったので、つい見とれてしまったりして。

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特に右端のお嬢さんが地下足袋を履いているのが印象的で
写真を撮らずにいられませんでした(^^ゞ

※庭園へ行こう/旧古河庭園→




※続きます→
★写真はクリックで拡大します。


by pallet-sorairo | 2017-04-30 09:21 | ちょっとお出かけ | Comments(4)

4/13 寄り道してお花見


木曜日は「きょういく(きょう行くところがある)」の日。
お天気がとってもいいので、
きょうは「きょういく(コーラス)」の後のランチを早めに切り上げて
お花見しよう!ということになりました。
行先はKさんおすすめの東京都猿江恩賜公園です。


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「桜の向こうに東京スカイツリーが見えるのよ」
「えっ、どこどこ?? ほんとだ!」


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桜はもちろんきれいだけれど、クスノキの紅葉もきれいよ!
クスノキの紅葉→


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あっ、プラタナス!
「♪ 友と語らん すずかけの道」Kさんと私でほとんど同時に歌い出しました。
wさん「???」。
「この歌知らない?」ははは、世代が違うものね。
プラタナスは和名「すずかけの木」、
まあるい鈴のような実が木の枝にいっぱいぶらさがっているでしょう? 
すずかけの道→((YouTube/音が出ます)。


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なにかイベントがあった時の子どもたちの作品みたい。
たくさんの可愛い顔が桜を見ています♪


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この公園、私は初めて来ましたが
そんなにも広いわけじゃないのにずいぶん多くの種類の樹が植えられています。
「あっ!あれは、あっ!これは」と、私とKさんが樹を見上げてはあれこれおしゃべり始めるので
Wさんが「首が痛くなっちゃった」と言っていますよ(^^ゞ


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足元の花壇はこんなにカラフルだったんですが(^^ゞ
「イチョウ並木もあるようだから、今度は秋の黄葉を見に来ようよ!
あっ、オニバスもあるから夏の朝早くにも来てみようか」
賑やかに駅に戻ったコーラス仲間でした♪




帰宅してこの公園について調べていて、以前ここには貯木場があったことを知りました。
なんだか来たことのある場所のような気がしていたのです。
私の育った場所から、ちょっと遠いけど歩いても来れない場所ではなかったのでした。
やっぱりね(^^ゞ



★写真はクリックで拡大します。


by pallet-sorairo | 2017-04-14 09:37 | ちょっとお出かけ | Comments(8)

山と海と菜の花と


3月4日土曜日.
小さな山を歩いてきました。

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こんな駅で電車に乗り降り

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登山口への道々は菜の花の花盛りで

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往きも帰りも海を見ながら電車に揺られての山旅でした ♪


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電車のシンボルカラーは黄色と青。
「黄色(菜の花)」「青(海)」です(たぶん(^^ゞ)。







★この日の山レポ

by pallet-sorairo | 2017-03-06 08:25 | ちょっとお出かけ | Comments(10)

人生 フルーツ


2月中旬のある日 "ルオーとマティス展” を見に行く予定っだったのだけれど
「思ってたような展覧会じゃないかもね、どうしようか」なんて夫と二人して話していた朝の食事どき。

なんともタイミングよく長女から嬉しいお誘いメールが届きました。
「きょう、暇だったら映画見に行かない? お母さんが好きそうな映画なんだけど」。
…そうして…夫と私と長女の三人で見てきたのは ” 人生 フルーツ ” という映画。

建築家津端修一さん90歳、英子さん87歳のご夫妻の2年間を追ったドキュメンタリー映画でした。
東海テレビ制作のテレビドキュメンタリーが評判よく、劇場映画用にリメイクされたようです。


ご夫妻が50年ほど前に自ら関与した草木も見えないニュータウンの一角に住まいを建てたのは
建築家自らがそんなところに住んでみなければとの思いからだったとのこと。
ひとりひとりが木を植えれば森ができる…その思いはみごとに育って
いま、ニュータウンの裏山も津端家の庭も見事な雑木林になっているのでした。
津端家には四季折々の作物の採れる畑もあり、
ご夫妻はその高齢ながらふたり仲良くたくさんの作物を作る毎日です。

風が吹けば、枯葉が落ちる。
枯葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。 
人生、フルーツ。

樹木希林のナレーションがそう繰り返します。


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自分はパン食なのに、ごはん党の修一さんに副菜たっぷりの朝食を整える英子さん。
英子さんが植えた作物の場所には、
修一さんの作ったかわいらしい名札(イラストや楽しい言葉の入った!)が据えられる。
収穫した野菜でつくる常備菜、果物でケーキ。
英子さんは特別なことは何もしていないというふうに背筋をしゃんとして
いつも生き生きと立ち働いている。
修一さんは毎日いくつかのおたよりを書く。
宛所は英子さんが懇意にしているお魚屋さんや八百屋さんへの
「美味しかった」というようなイラスト入りの葉書だったりする。
赤い自転車に乗って手紙を出しに行く修一さんはとても90歳とは思えない。

「できるものから、小さくコツコツと。時をためて、ゆっくりと。」
これも繰り返されるナレーション。

ある日、「経済優先の社会で疲弊した人もたくさん入院している」という精神科の病院から
仕事の依頼が来た。
自分にとって人生最後の仕事としてふさわしいものになると捉えた修一さんは
すぐさま雑木林の中に点在する病院の設計に取り掛かり
「謝意は無用。設計料も辞退します」と書いた手紙とともに相手方へ届けたのだった。

そんなある日、庭の草取りを終えてお昼寝をした修一さんはそのまま起きては来なかった。
お別れの日、英子さんは「お父さんは、賑やかなのが好きだったから」と
イベントの時にはいつもそうしていたように、庭にカラフルな旗をたくさん掲げる。
旗は光を浴びてキラキラと輝き、風にたなびいてとても気持ちよさげだった。

人生、
フルーツ。


津端ご夫妻の歳になるまでに私たちはほぼあと20年。
これからの20年をどう生きるか、
時を重ねる事の素晴らしさ、
豊かな暮らしとは何かを改めて教えて頂いたような気がするお二人の姿だった。


「あと20年、仲良く暮らしましょう。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
多少の反省を込めて?!改めてそう挨拶しあったのは、映画を見終わった私たちです(^^;

そうそう、そういえば
我が家の娘たちの名前にも果物の漢字がひとつずつ入っているのでした。

人生、 
フルーツ♪



★劇場情報などは↓



by pallet-sorairo | 2017-02-28 09:48 | ちょっとお出かけ | Comments(18)

ポップコーン


2月に入ってすぐに映画を観に行った。
映画館へ足を踏み入れるのなんて何年ぶりだろう。
入口ホールに売っているポップコーンも懐かしい?!
なんだかすごく欲しくなっちゃって、キャラメル味Sサイズお買い上げ。

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座席のひじ掛けに置けるようになっているトレーを貸してくれたんだけれど、
初めてなのでどうやってセットしたらよいのかさっそく迷ってしまった。
それに、買ってしまってから言うのもナンだけど
Sサイズなのにどっさり山盛りのポップコーンにも、あらちょっと困ったわ。
だいたい、ポップコーンを食べながら見るような映画じゃないのはわかってたのにね。


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遠藤周作の『沈黙』は、50年ほど前出版されてすぐに読んだ。
小説は年を経て読むと以前とは感じ方が違うことが多いものだが、
物語の詳細はほとんど忘れてしまっていても、この小説で扱われているテーマは不変だ。
いまこの映画を観終えて考えているのと同じような感想を持っていたに違いないと
私は遥かに遠い高校生?だったころの私自身の心の内を思いめぐらしてしまった。


何度か繰り返される霧の中から浮かび上がる未知なるものや
並んで歩く司祭たちを真上から撮ったワンシーンなど
カメラワークも素晴らしかった。
何より、キチジロー役の窪塚洋介がすごくよかった。
アカデミー賞で助演男優賞などもらえるような気がするのだが。


ポップコーンは…
こぼれ落ちそうな山盛り部分だけ次回予告編の上映中にちゃちゃちゃっと食べて
あとはお持ち帰りでした。あらら。





by pallet-sorairo | 2017-02-10 09:44 | ちょっとお出かけ | Comments(18)

『星野道夫の旅』没後20年/特別展


広大なツンドラ地帯を移動するカリブーの大群、
氷の上でまどろむホッキョクグマの親子、
つぶらなひとみでじっとこちらを見つめるタテゴトアザラシの赤ちゃん、
海面から飛び上がるクジラの巨体、
流れの中で遡上する鮭を捕らえるグリズリー(ハイイログマ)。
長い時間をかけて苔に覆われ鎮まり返った深い森、
それぞれの色をそれぞれの形に込めて咲く美しい花々、
極寒の地に暮らす人々の、真実を見極める力を持っていると思われる目の光、 
夜の大空にめくるめく光のカーテンを翻すオーロラ……。

目をつぶると、この日見て来たアラスカの様々なシーンが現れる。


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アラスカの自然・動物・人々の暮らしを、愛情あふれる写真と文章で知らしめた星野道夫の
没後20年の回顧展を見て来た(10月25日)。
東京展を見逃して残念に思っていたら、ラッキーなことに横浜に巡回してきたのだ。
今度こそ見逃せない。

私が星野道夫をはっきりと知ったのは、出版されてすぐの『旅をする木』を読んだ時。
なんと素直な優しい文章を書く人なんだろうと思ったことを覚えている。
それからは折に触れ写真集なども見るようになって
文章だけでなく、
普通の人には見に行けない場所のスケールの大きい写真にも魅せられてしまったのだった。


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村人総出で巨大なクジラを余すところなく解体し、

みんなで分け合ってからあごの骨だけを海に帰す儀式の写真もあった。


「私たちが生きてゆくということは、誰を犠牲にして自分自身が生きのびるのかという、終わりのない日々の選択である。生命体の本質とは、他者を殺して食べることにあるからだ。近代社会の中では見えにくいその約束を、最もストレートに受止めなければならないのが狩猟民である。約束とは、言いかえれば血の匂いであり、悲しみという言葉に置換えてもよい。そして、その悲しみの中から生まれたものが古代からの神話なのだろう。

動物たちに対する償いと儀式を通し、その霊をなぐさめ、いつかまた戻ってきて、ふたたび犠牲になってくれることを祈るのだ。……」

『旅をする木』より。


この文章を読むと

取材中にヒグマに襲われ命を落とした星野道夫の軌跡を思わずにはいられない。



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d0288144_01022953.jpg雑誌ブルータス2016.9.1号に綴じ込まれていたアラスカ絵地図『星野道夫 旅の足跡』。
おみやげグッズ売り場ではいつもは絵ハガキを買うことが多いのに、今回はこれが欲しくてブルータスを買ってしまった。


「頬を撫でる極北の風の感触、夏のツンドラの甘い匂い、白夜の淡い光、見過ごしそうな小さなワスレナグサのたたずまい…… ふと立ち止まり、少し気持ちを込めて五感の中にそんな風景を残してゆきたい。何も生み出すことのない、ただ流れてゆく時を大切にしたい。あわただしい人間の営みと並行して、もう一つの時間が流れていることをいつも心のどこかで感じていたい」
(展示会場に掲げられていた星野道夫の言葉から/出典記載なし)。


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「The MAYOR  Shishmaref   ALASUKA  USA]
星野道夫が最初にアラスカ・シシュマレフ村へ送った手紙の封筒のあて名書き。

大学生であった星野がシシュマレフ村の写真を見て感動し、得意とは言えない英語で
「…誰も知っている人はいないが、仕事は何でもするのでどこかに置いてもらえないだろうか。
返事を待っています。」と書いた手紙から彼の旅は始まったと思えるのだが、
宛先の住所もわからないところへ出した封筒のあて名書きには、彼の一途な想いが伝わって感動的だ。

今回の展示会場を入るとすぐの場所に飾られていた。
会場内は撮影禁止だったので、特徴をメモしておきあとで私が描き直したもの。
星野さんの筆跡はなるべく似せて書いたつもりですが(^^;




★横浜高島屋で10月30日(日)まで。
★写真はクリックで拡大します。


by pallet-sorairo | 2016-10-28 10:01 | ちょっとお出かけ | Comments(10)
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=私の山歩き街暮らし空の色= 散歩道でみかける鳥や虫や花も。


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