9/28 尾瀬ヶ原 (尾瀬 その3)
2011年 10月 05日
♪ まなこつぶれば なつかしい
はるかな尾瀬 遠い空
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目が覚めると、尾瀬ヶ原は初霜の朝を迎えていました。
広い原っぱは、見渡す限りうっすらとした白いヴェールをまとい、小さな花たちは凍りついていて、触れればパリンと音を立てて粉々になってしまいそうです。
朝の燧ヶ岳 / 見晴の小屋が遠くなって行きます
同宿の方たち(20人ほど)はほとんどが鳩待峠から入っていて、きょうは三条の滝方面から御池へ進むようでした。
ヤマドリゼンマイの辺りを飛び回っていた小鳥(ビンズイ?)
当初の予定では、ここから鳩待峠、悪沢岳、笠ヶ岳を越えて湯ノ小屋まで足を延ばそうなどとも考えていたのですが、昨日、思いがけず燧ヶ岳に登ってしまったので、今回はおとなしく鳩待峠から帰ることに…なりました。
振り向くと小さな林(拠水林)が、六兵衛堀に沿って原っぱを区切るように横に延びているのがわかります
しばらく行くと今度はちょっと幅広の沼尻川を渡ります。
おや、ここは福島県と群馬県の県境のようです。
下を覗くと、イワナ(たぶん)がゆったりと泳いでいましたよ♪
沼尻川の左岸を少し行けば、竜宮小屋です。
尾瀬小屋をでてから40分ほどしか歩いていませんが、けっこう寒いので温かなお茶が飲みたくなりました。
おやおや、写真教室の生徒さんらしい方たちが「至仏の上に、いい雲が出始めましたよ~」という講師?の方の一声で、ぞろぞろと小屋の中から出てきました。
みなさん、とっても嬉しそう♪
あら、ほんとにいい雲が♪ では、竜宮十字路まで進んで…私も一枚。
後ろを振り向いて…燧ヶ岳もまた一枚。
二つの山はよく似た形をしているし、周りの風景も左右同じようなので、よ~く見ないと間違えそうです。
ここからは、沼尻川の拠水林が見てとれます。
ほどなくして、尾瀬の風景として欠かすことのできない
池塘が見られるようになりました。
池塘の向こう、正面の岩っぽいピークは景鶴山のようです。
「熊がたくさんいて夏はとても歩けない山」だと、どこかの小屋番さんが言っていましたっけ。
これは…なんてかわいらしい浮き島なんでしょう。
池塘に映る深いブルーは、そのまま空の色なのかしら。
印象的な白樺の幹。
草紅葉の盛りの頃には、紅色とのコントラストがさぞかし美しいことでしょう
至仏山を映す池塘
燧ヶ岳を映す池塘…。
中田代三叉路(牛首分岐)でやっと半分。
の~んびり遊びながら来たので、コースタイムの倍も時間がかかっています。
でも、ずっ~と、広い尾瀬ヶ原の真ん中を通る一本道の木道の上を歩いているのに、まったく飽きることがありません。
尾瀬の風物詩、ボッカさんともすれ違いました。
失礼とは思ったのですが、後ろ姿の写真を撮らせていただきました。
ゆれゆれる 浮き島よ
燧ヶ岳があんなに小さくなりました。
歌の中に謳われている浮き島が、水面にゆったりと浮かんでいます。
木道が進んで行く先のこんもりとした木々の辺りが、山の鼻でしょうか。
近くから見る至仏山はずいぶんとたおやかな姿をしています。
…そろそろ野の旅も終りに近づいたようです。
突然増えた観光客のみなさんとすれ違うようになると、山の鼻はすぐでした。
ここからは鳩待峠まで、木道の緩やかな登りで一時間半ほど。
何台もの観光バスから吐き出されたツアー客のみなさんと、時々挨拶をかわしながら進みます。
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まだ陽の高い時間に、印象深い三日間の尾瀬の旅を終えました。
2011.9.28.(水). 私たちのコースタイム(休憩随時)
尾瀬小屋(朝食6:30)7:40…竜宮小屋8:20/8:35…シラカバのベンチ9:20/9:35…牛首分岐10:05…山の鼻10:40/11:00…鳩待峠12:00.
※標準的なコースタイム(私たちのはあてにならないので
見晴-0.30-竜宮小屋-0.30-牛首分岐-0.45-山の鼻-1.20-鳩待峠.
※ バス情報は http://www.kan-etsu.net/shinjyuku/index.htm
私たちはなんだか?中途半端な時間になってしまった所へちょうど路線バスがやってきたので、お風呂にも入らず電車で帰ってしまいました。
※鳩待峠-(タクシー・人数が集まればバスの券で乗れます@900)12:30-戸倉(鳩待峠バス連絡所)12:50/13:07(路線バス上毛高原行@2600)-上毛高原14:59/15:22(Maxたにがわ416号)-東京16:40.
では、また~。
palletさんの目に映る尾瀬は何かこう・・・
しみじみと・・・静かではるかな尾瀬の本来の姿のような・・・
切り取られたお菓子のような植物や、池塘や浮島の写真、
どれをとっても今まで知っていた尾瀬とは違うように見えました。
上手い言葉がみつかりませんが、すごく心に響きました(*^_^*)シアワセ。
なんだか、ずいぶん褒めてもらったような気がして…
嬉しいです。
でも、
>しみじみと・・・静かではるかな尾瀬の本来の姿のような・・・
これはね、たぶんほんとうに静かだったからだと思います。
シーズン中の尾瀬って、木道の上を人がいっぱい歩いているけど
この日は、点景になる人がほしいなあと思ったほどでしたから。
見事な夕焼けと気持ちよさそうな尾瀬ヶ原。
お天気のもまあまあ恵まれたせいもあるでしょうけど、
やっぱり尾瀬はいいですね。
cyu2さんも仰っていますが、見慣れたはずの光景でもこうして
拝見すると、また行きたくなりますね。
ほんと、尾瀬は何度行ってもいいですね。
二日目の朝霧の沼に映る燧ケ岳も
三日目の霜に飾られたお花たちや静かな原も
とにかく、贅沢すぎる尾瀬の休日でしたね♪
いつ出かけて行っても素晴らしい尾瀬ですが
pallet さんが行かれたこの頃がよさそうな気がしてきました。
☆Hgさん
人が少ないので、
まるごと自然に包まれているようでした。
>ほんと、尾瀬は何度行ってもいいですね。
尾瀬は初めてのゆきさんに
「何度も来てるのに感激してる~」って言われてしまいました。
✿はなねこさん
尾瀬の自然、一人占めって感じでした。
この季節はお花は少ないし、紅葉はまだだし…ですが
ひっそりした感じがなんとも言えませんでした。
cyu2さんの「しみじみと…」という言い方が
ぴったりした季節かもしれません。
朝靄のしっとりした空気、青い空、青い池塘、
どれも静かな尾瀬の清々しい空気が伝わってくるようでした。
お天気にも恵まれ、静かな尾瀬を満喫できて、いい山旅でしたね。
尾瀬がもっとも尾瀬らしいのは、シーズンオフの平日と聞いているので
私も平日行ける身分に昇格出来るのを待ちわびているのですが・・・
>人が少ないので、まるごと自然に包まれているようでした。
でしょう~! 全く誰にも会わない山がその感覚なので、
いけないことと言われても、一人歩きはやめられないのです。(笑)
きょうは、もうどこか遠くへお出かけかなと思いますが…
>尾瀬がもっとも尾瀬らしいのは、シーズンオフの平日と聞いているので
平日使えるっていいな♪って、歩いてました。
sanpoさんも、もうすぐ…でしょ? [E:wink]
>いけないことと言われても、一人歩きはやめられないのです。(笑)
う~む [E:think] 私にはなんとも…[E:coldsweats01]
尾瀬沼の夕焼けが言葉に出来ないほど美しいです。
やっぱり泊まりで行くといいですね。
今年こそ1泊で・・・と思ってましたがどうも叶いそうにないので
palletさんのレポで存分に堪能致しました。
高いアルプスの山も素敵だけれど
尾瀬の湿原の素晴らしさはまた別な物ですね。
素敵なお写真、ありがとうございました。
それにしても平日の尾瀬。羨ましい・・・
palletさんが飽きずにいつまでも歩いていたい道と思われたように、いつまでも読んでいたいレポでした。
>お菓子のような植物・・・
さすがcyu2さん・・・。
私なんて、白く霜がついたお花を見て、
「このまま揚げたら美味しいかも・・・」なんて思ってました・・・。[E:sad]
どれも美しい!美しい!と思って見たんだけど、その中で一番印象に残っているのは、”その2”の中の、深くえぐれた登山道なの。私って”ヘン”かも・・・。
❁かわみんさん
そういえば、去年かわみんさんのところで尾瀬レポ拝見したような気が…
って思い出して、今あらためて見に行ってきました [E:happy01]。
で、かわみんさんの紅葉の素敵な写真見たら、
明日にでもまた行きたくなっちゃいました。
半月ほどしか違わないのに全く違う雰囲気…自然の営みって素敵ですね。
※今年は台風15号の影響で、南岸歩道は通行止めでした。
[E:clover] ヒサさん
今回は、(たぶん)ふろくも付けないので3回でおしまいです。
楽しんでいただけた?ようで嬉しいです。
ゆきさんと私のおかしなコンビが、ヒサさんに気に入られちゃったみたい?
恥ずかしくて?ヒサさんには絶対会えないわ~[E:coldsweats01]
[E:cherry] アイさん
写真褒めてくださってありがとう。
で、んっ?深くえぐれた登山道?って、
自分の写真なのにクリックして見直してしまいました [E:coldsweats01]
この写真ね、帰ってきてからカメラのモニターで見て画像が小さいから
「これなに撮ったんだかわからないな~」って、捨ててしまいそうになったの。
人がいないとえぐれ方がわからないから、
ゆきさんが現れるのわざわざ待ってて撮ったのに。
アイさんに認めてもらえて、二度生き返ったみたいです。よかった~。