2/19 冬の上高地(釜トンネル~河童橋)
2011年 02月 23日
釜トンネルを歩いて抜け(これ、やってみたかったの)、河童橋までのスノートレッキングを楽しみました。
「釜トンネルを歩く!」と思うと嬉しくて、思わずピースサインなんかしちゃっているワタクシであります。
本来はスノーシューのツアーですが、トレースがしっかり付いているだろうとの判断で、軽アイゼンだけザックに入れて行くことになりました(結局、最後までつぼ足で大丈夫でした)。
さて、出発。冬季閉鎖の掲示があるゲートの脇を入っていきます。
写真を撮っている間にも続々と登山者を乗せたタクシーやペンションのクルマなどがやってきました。
きょうは絶好の山日和のようで、上高地への入山者もずいぶん多そうです。
トンネル入り口わきの壁に嵌め込まれた立派なプレート。
そばでよくよく見るのは初めてです。「お邪魔します、釜トンネルさん」。
入り口付近は凍っていたりするので要注意ですが、中へ入ってしまえば普通の自動車道路で、両脇にはちゃんと一段高い歩道が設けられています。
工事用車両が通る時は電気が点いているそうですが、きょうのトンネル内は真っ暗。
緩やかな登り坂で、向こうに見えている明るい所は除雪車が停められている場所、写真の手前下方に見える青い明るみが、私のヘッドランプの光です。
この時は何人かが一緒に歩いていますが、一人だったらちょっと心細いかな。
20分ほどでトンネルを抜けると…
素晴らしい青空が広がっていました。
なんて素敵な山日和なんでしょう!
すぐに見えて来た焼岳に「わあ~っ」と歓声が上がります。
さらに進めば、大正池からの穂高連峰。
西穂独標から明神岳まで、見えるべきピークがすべて見えています。
振り向けば、青と白の世界に少しずつその姿を大きくして来た焼岳が。
薄衣のような雲が焼岳から西穂への稜線の上を流れて行き、焼岳のすそ野は伸びやかな弧を描いて大正池に消えています。
この池が、焼岳の噴火の痕跡であることを示す美しいラインです
進むにつれ、噴煙を上げる焼岳が堂々たる姿を現わします。
大正池のはずれで目にした「逆さ穂高連峰」 ………。
美しい景色に見とれながら田代湿原付近を進みます。
右手の木々の梢越しに霞沢岳(2645.6m)の素敵な姿が見えて来ました。 雪を頂いた姿は溶かしたお砂糖をかけたフランス菓子のカヌレのようです。
それにしても…背にした太陽がとてもまぶしい。
きょうは河童橋でピストンなので、往きは梓川の右岸を歩きます。田代橋(ほたか橋)の欄干がかろうじて頭を見せています。
屋根に雪をかぶった可愛らしい西穂高登山口。
中の湯から焼岳に登り、西穂山荘へ縦走してここへ下りたことがあります。まだ9月末というのに縦走路の途中で雪に降られた思い出とともにある、私にとっては印象深い場所です。
梓川の右岸を河童橋に向かいます。
明神岳(2931m)のどっしりとした姿。真っ白な吊尾根も素敵です。
寄り添うように並んでいるのに、太陽がまぶしくてモニターが見えず、並んだ姿をうまく納めることができなかったのがちょっぴり心残りです。
歩いてきた河畔を振り返ると、梓川の流れの先にも白くそびえる山が見えます。
あれは乗鞍岳(3026m)とのこと。ここからは初めて見たような気がします。
ほんとうに良いお天気で、どこまでもどこまでも見えるものは全部見えているのではないかしら。
焼岳はさらに立派な姿です。
河畔のケショウヤナギが紅く色づいています。帰宅してから調べてみると、こんな記事を見つけました。
http://blog.goo.ne.jp/bes-kami/e/bd5a27f57cb6376cf74249ef644badd2
もう十分に楽しませて頂いているのに、さらに、ご褒美ですって!
河童橋のたもと(右岸)にあったこの木もケショウヤナギかしら?幹の肌を見るとそのようにも思うのだけれど…。どなたか教えてください。
河童橋のたもと(左岸)でお昼です。気付いてみれば、のんびりしていて橋の上から撮ろうと思っていた写真を一枚も撮っていませんでした。
もう、眺めを堪能してお腹一杯になっていたのかもしれませんね。
オンシーズンにはバスや観光客でごった返している上高地バスターミナルも、一面真っ白な運動場のようです。
帰りは上高地バスターミナルから帝国ホテル前を通って行きます。明るく静かな林の中はとってもいい気持♪
大正池付近まで戻ってきました。
この辺りは雪崩の多発地帯とかで、あちこちでこんなふうに登山道までデブリが迫っています。試しにストックで叩いてみると、雪の塊に雨が降りそのまま凍ってコンクリートのようになっていました。
こんな塊の中に巻き込まれたら…。
さあ、きょう一日楽しませてもらったこの景色ともそろそろお別れです。午後までこんなにいいお天気だったことに心からの感謝を!
美しい景色に後ろ髪惹かれる思いのはずなのに、帰りは緩やかな下りなのでみなさんが足早になっています。
帰り道の釜トンネルの中がとても寒く感じられたのは、それまで暖かな陽に照らされながら歩いていたせい…ばかりではない、かな。
いつもは山へ入る基地への道としてバスで素通りしてしまう上高地までの行程を、じっくり時間をかけて歩いたのはとても素敵な経験になりました。
特に、この素晴らしいお天気の下で歩けたことはほんとうに幸運であったと思います。
美しい「神降地」を ありがとう。
2011.2.19(土)
上高地(かみこうち)スノートレッキング(おおまかなコースタイム)
釜トンネル入口9:00…大正池10:00…田代橋11:00…河童橋11:30/12:10…大正池ホテル13:20…釜トンネル14:00~14:20.
※冬季トイレは(気付いた範囲で)
釜トンネルゲート脇(×3) 大正池ホテル脇(×1) 上高地バスターミナル(×1)。
※スノーシュー・ツアーと銘打ったツアーが多いせいか、しっかりついたトレース上をスノーシューを履いて歩くグループと多数すれ違いました。
でも、しばらく降雪がなく人もたくさん入っていることが予想されるときは、私たちのようにつぼ足で大丈夫のように思います。柔軟な状況判断を(もちろん自己責任ですが)。
※前日の鍋平高原スノーシューはこちらから。
Fascinating!えーと、あと何があったっけ…
来年絶対行く!
pallet さんたら、一日ニヤニヤしてたでしょ♪
私も絶対行く!!
それもこんなお天気の日限定で!!!
一人じゃやっぱり怖いなあ・・・
と、読み進むと、
まあ~~~!
なんて素晴らしい焼岳! 大正池! 穂高!
そして青い空! 羨ましい~~~!
しかも霧氷まであって、こんな素晴らしい青空の週末は一冬に1回あるかないかでしょうね~!
ほんと!素晴らしい!
私も来年絶対行きたい!
羨ましすぎて、来年の天気が今から心配・・・
ほんと! いいなあ~!
何度言っても足りない程素敵です!
来年!絶対いっちゃおーーっと^^
(夏と冬行くどー♪)
やっぱり上高地&穂高は素晴らしいです。
今年雪遊びは出来なかったけれど、これで充分堪能させて頂きました。
palletさん、こんな素敵な写真見せて頂いて
ありがとうございました♪
最高の天気に恵まれてよかったですね!
写真に吸い込まれるように見入ってしまいました。
やっぱり上高地は特別な場所ですね。
私も絶対行きたいと思いました!いつか必ず!!
「うつくしい」とはこのことか
と、私は思いました。
そうなの。
お天気悪かったら、
アップダウンもないし、行軍してるみたいだろうな(るんるん)
って思ってました [E:wink]。
トンネル怖い人(だれ?[E:wink])は一人では行けませ~ん(うふふ)。
絶対お天気になるように
早速てるてるぼーず作って願掛けしましょうね[E:coldsweats01]
カメラ、コンデジだしちょっと調子が悪くて
お猿さんの写真なんか失敗しちゃって載せられなかったの。
でも楽しんでいただけたら嬉しいです [E:happy01]。
来年、ぜひ行ってみてね~。
お天気の素晴らしさが
上高地の美しさを何倍にもして見せてくれたと思います。
釜トンネルまで送迎付きの旅館やペンションなどもあるみたいですよ。
いつか必ず、ぜひ。
来年絶対行きましょう。
来年と言わず、来週行きたいところだけど、
ずっと週末が塞がっていて、無念!
sanpoさん
トンネル、ご一緒しましょ!
palletさんがシャッターをきって・・・
と思うと、素敵な写真がますます格別なものになります!
ため息をつきながら見ていたら、最後には、なんだか呼吸のテンポが狂っちゃったわぁ~。
私の写真でも、せめてもっとクリアだったら…
こんな時、一眼でないのがとっても残念です。
ところで、呼吸のテンポは戻ったかしらん [E:coldsweats02]。
とっくにコメント書き込んでいたつもりでいました・・・
素敵な景色~最高のお天気だったんですね
やっぱり雪には青空が似合いますね!
釜トンネル・・・ちょっぴり怖いけどいつか歩いてみたいです
実は上高地は私はまだ行ってないの 混んでそうでね
でもこんな美しい景色を見れるのなら
やっぱり行かないとですね(*^_^*)
これだけトレースあってもスノーシューで歩いてるツアーもあったんですね
スノーシューの楽しさ それじゃ分からないでしょうねェ
つぼ足が正解ですよね♪
スノーシューつけてたら歩き悪いだけだと思うなぁ
今年は上高地行かなくっちゃ♪
ほんとに素敵な青空でした。
昔の釜トンネルは、路面が凍ってたりして大変だったようですが
今は、全然じめじめしていなくて暗いだけの普通の道路です。
それだけに、観光客が軽装のまま入って行かないようにと(実際、入ってしまう人が多かったらしく)照明を消してしまったらしいと、どこかで読みました。
ちっとも怖くなんかないですよん [E:wink]。
今年はぜひ、上高地から北アルプスへ!