フランスを旅する 11/驚異の土木技術&広大な住居&…
2015年 11月 13日
10月12日(月)フランス9日目
昨日までの良いお天気が一転、きょうは朝からどしゃ降りの雨。
でも、きょうはあんまりお天気に左右されないはずの場所
ポン・デュ・ガールとアヴィニヨンの法王庁(教皇宮殿)を訪ねる予定なので
大雨を憂えるより昨日までのお天気に感謝する気持ちのほうが強い。
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@ポン・デュ・ガール(Pont du Gard)
車のドアを開けて外へ出るだけの間にびしょぬれになってしまいそうな雨の中を
ガルドン川左岸から世界遺産の水道橋ポン・デュ・ガールに歩いて向かう。
私はハイキング用に持ってきていたレインスーツ(黄色い!)の上着を着こんでフードまで被るほどだ。
傘も差しているのに…なんだかヘンな格好だが、まっ、背に腹は代えられぬ(^^ゞ
あ、橋が見えてきた、なんて美しい。
ガルドン川右岸から見るほぼ全体像、全長275m、高さ49m。
ユゼスというまちのユール水源からニームまで、
微かな傾斜(1kmにつき34cm)を付けて50kmをつないだ水路の一部だという。
紀元38年~52年に造られた…なんと2000年もここに立ち続けているとは!
橋上から見下ろすガルドン川下流方向。
上流方向に比べると河川敷が驚くほど広い。
上中下の3層からなる橋は、当然ながら上層が水路として利用された。
私たちは下層上部を歩いて右岸へ渡ったのだが、
その部分は後に(と言っても18世紀)増築された部分だとのこと。
雨粒が…
中層は高さ21m、幅5m。
増築された部分を歩く人と比べてもその大きさがわかる。
それにしてもこれだけの石をどこからどうやって運びどう組み立てて行ったのか。
2000年前の土木技術にただただ驚くばかりだ。
下層は長さ約155m、高さ約20m。
橋脚の部分をよく見てみると、なるほど手前半分が足されたような様子がうかがえる。
そして、脚元が自然石とうまく組み合わされているのも見て取れる。
今もなおしっかりと立っている橋を目前にして、
いったい、どんな人たちが設計し施工したのだろう、
現場監督はどんな作業服を着てどんなふうに工夫たちを動かしていたのだろう
などと想像し始めると、働く人々が目の前にたくさん現れて動き出すような気さえした。
石の表面に書かれた文字や絵は、工事に携わった石工たちが彫ったものだそうだ。
「いったん書いたら何千年も残るのです、悪戯書きはやめましょう」
…っていうことではないですね(^^;
しかし、私たちが橋を往復する間だけ奇跡的に雨が小降りになり、
一時はすっかりやんでしまったのは何故…かな?
2000年の時を経たアーチの下を行くTさんと夫。
二人は学生時代から40年以上の付き合いで、
Tさんなくしては今回のような旅は成り立たなかった。
誘ってくださったことに心からの感謝を。
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法王庁(教皇宮殿・Palais des Papes)@アヴィニョン(AVIGNON)
14世紀にカトリック法王の住まいだった宮殿。
ヨーロッパ最大のゴシック建築物で、世界遺産に登録されているそうです。
宮殿入口。
しかし、土砂降りの雨の中で記念撮影するって…
でも、これしか宮殿正面の写真がないのです(^^;
宮殿の建物内部も広くてなんだか回りきれていなかったような気がしますが
15000㎡もある宮殿敷地をぐるりと外壁で囲んであるのにも驚かされました。
地図の黄土色の円周が外壁で、まるで要塞のよう。
この中に宮殿や劇場や貴族の館や市場やらのある一つの街ができていたのですね。
中世の支配者たちってどれだけ他からの攻撃を恐れていたのかと思います。
宮殿内部は広い上に、撮影不可の場所も多くてあまり写真が有りません。
@聖ベネゼ橋(Pont Saint-Bénézet)
「アヴィニョンの橋で踊ろよ、踊ろよ……輪になって踊ろ♪」の歌で有名な橋。
降ったりやんだりの雨脚がまた一段と強くなって車内から見るだけでしたが
川の途中で切れている橋、やっぱり不思議な感じでした。
あまりに雨がすごいので、途中でちょっとしたお買い物をしてから
そのまま宿へ帰ることになりました。
それにしても、フランスの人たちってあんまり傘を差さないんですね。
すごい雨なのに頭にバッグなど乗せただけで歩いている人を何人も見かけました。
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@Hotel Le Mas des Gres
オーナー兼シェフ/談話室・読書室
ダイニング/庭から夜のダイニングを見る
今晩でこのアットホームな宿ともお別れ。
今度またもしここに来ることがあったら、本を読んだり刺繍をしたりプールに入ったりと
同宿したフランス人カップルのようにゆったりとした時間を過ごしてみたい…
なんて思ったりもして。
★フランスを旅する 12
★写真はクリックで拡大します。
雨も又いいですね、かえって建物の偉大さが際立ちます。
私はゆったりするとしたらホテルでなにするかな~と考えてしまいました。
きっとホテルにいない!
散歩かな?
今日は、誕生日ということであたたかいコメントほんとに嬉しく拝見しました。ありがとうございます。また続きを拝見させていただきます。
そうですね!ずいぶんゆったりとした旅をさせてもらったのでした。
それと、確かにこの日は雨でよかったかもしれません(^^。
私もね、きっとホテルにいないで
どこぞの小さな村を歩いていると思います。
ゆっくりするだけなら、日本にいてもできますものね~(^^ゞ
それは、Mr.amanojakusanが建築家だから出来たことですか?
羨ましいです。
でも、私は山歩きでも桟道や丸太橋や吊り橋などとっても苦手なので、
いくら背の高さの壁があっても細くて長くて高い場所は怖くて歩けないような気が(^^;
なので、今回も土砂降りの雨でなければ、むしろ河原に降りて真下から橋を見上げてみたかったんです。
それと、左岸の橋の終点(写真で悪戯書きのあるところ)の先が
どう水路としてつながっていたのかがいまいちわからないので
調べてみたいと思っています。
私もフランスは初めてでした。
良き友人に恵まれて、充実した旅ができて感謝しています。
建築物もそうなんですけど、植生とか地質、あとそこでどんな作物が育つか、人がどんな道具を使ってどんな生活をしていた、そういう知識があったらもっと旅も楽しいだろうなぁと思うんですよ。
それにしても滑り込みセーフでフランスにお出かけでしたね
せっかく行ったのにテロとか、デモとかに巻き込まれたら
つまんないですものね
お気の毒に・・とかしか言い様がないですよね
こういったところは、ガイドさん付きのツアーで行くと案外しっかり説明してくれたりするのかもしれませんね。
私も「どうして?どうなってるの?…」ってつい聞きたくなっちゃうヒトなんですが、梨の木さんも同じみたいで嬉しい?です(^^ゞ
たぶん、事前に申し込んでおくと(人数が集まれば?)見るケースがあるんですね。
Mr.amanojakusanの書いてくださったことを想像しながら水路を組み立てているところです(^^ゞ
モンサンミッシェルとヴェルサイユは魅力的だったのですが…
あちらを立てればこちらが立たずです(^^ゞ
テロ事件、怖いですね。
私たちほんとは5月に予定していたのをその頃のテロ事件で秋に延期したのです。
でも、ほんとに滑り込みセーフだったと胸をなでおろしています。
海外旅行は、もうできないかもしれませんね。