そらいろのパレット

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後継者がいない


畳がだいぶ黄ばんで来たような気がするので、同じ町内の畳屋さんに畳替えを頼んだ。
2・3日後、打ち合わせにやって来た畳屋ご主人見るなり
「これだけきれいなら裏返しでいいんじゃないですか、青畳のいい匂いはしませんが」。
表替えだったら結構な出費になるなぁと思っていたんだけれど、
「これはこの前請け負った時に表替えしたものなのでその方がいいです」ですって。


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後日。
作業場へ畳を運び出し、午後には再びわが家へ運び込んでてきぱきと仕事を進めるご主人。
職人さんの正直で無駄のない仕事は見ているだけで気持ちがいい。
支払いの時に交わした話によれば、ここで開業して父親の代から70年になるんだそう。
「後を継ぐ者がいないんでワタシで終わりです。
仲間の建具屋さんも左官屋さんもおんなじなんですよ」。


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そう言えば、夫が懇意にしていた近所の自転車やさんが先月末で店を畳んだばかりだ。
夫は、これからはどこでメンテナンスしたらいいかと困っている。
あれっ、昨日はガラス屋さんが店内を片づけていたかも……店じまいするんだろうか。

ここに越してきてから、いくつの個人商店が店を畳んだことだろう。
畳屋さんも建具屋さんも左官屋さんもガラス屋さんも、
みんな技術を継承して行かなければならない仕事なのに後継者がいないのだ。

ちなみに、
畳屋さんの息子さんは公務員になって地元のお役所勤めをしているそうだ。
ううむ。








by pallet-sorairo | 2017-11-30 09:06 | 街暮らし | Comments(10)
Commented by fusk-en25 at 2017-11-30 09:35
昔々。小学生の頃は
家の前で畳を張り替えている職人さんを眺めていたことを思い出します。
太い長い針で畳表を縫っていた。
そのあとはもうそんな職人さんが出かけてくる作業は無くなって。
作業場に持って帰るシステムになりましたが。

フランスでも色々な個人商店がなくなっていきます。
それも田舎になる程多くて、キャフェやパン屋が姿を消してどうするのよ。。
と言いたくはなるのですが、
車時代のこと。。みんな大型スーパに行ってしまう。
ただしこの頃の自転車ブームで、
パリでは自転車のメンテナンスをする店はまた出来てきました。
それにしてもご夫君はご自分で修理をなさらないのですか?
Commented by saheizi-inokori at 2017-11-30 10:02
わ、いい匂いがする。
裏返しでもいい匂いがします、脳の奥にしまいこまれた記憶のなかから匂い立ってきます。
畳替えをした日の思いでも。
Commented by pallet-sorairo at 2017-11-30 22:07
☆fuskさん
言われてみて思い出しました! ありがとうございます!!
家の前の道路に台を置いてそこで張り替えていたんでした。
懐かしい光景、すっかり忘れていました。
『饅頭屋卵屋ブリキ屋酢屋酒屋昔はみんなあった我が村』
↑ 27日の朝日歌壇にあった歌です。
フランスも日本もいずこも同じ秋の夕暮れというところでしょうか。
自分で修理ですか? はて(^^??
Commented by pallet-sorairo at 2017-11-30 22:09
☆saheiziさん
青畳の匂い、道端で仕事をする畳屋さん。
そうでした。
暮らしの中で日常的にそんな風に大人が仕事をする姿を見ながら、
私たちの世代は育ったのでした。
Commented by 本所傘屋 at 2017-12-01 09:16 x
僕も職人さんをまじかに見て育ちました。
徐々に街が、町の人々の交わり方が、変化するのを感じています。
昔は職人さんが店先で仕事をしてので、近所の人は、時に子どもは勝手に人の店(家)に入ったものですが、今はそうした雰囲気はありません。時代の変化で仕方がないのでしょうね。
ちなみに、僕の町会の町会長は畳屋で現役の職人で、今も頑張っていますが、俺の代で終わりとも言っています。
Commented by pallet-sorairo at 2017-12-01 09:48
☆本所傘屋さん
いま突然、
分厚いエプロンをかけて靴の修理をしていた靴屋のおじさんの仕事ぶりを
ウインドウ越しに飽きずに見ていた小学生の私を思い出しました。
街のあちこちで職人さんの仕事ぶりを見られたのは
まだクルマ社会になる前だったからかもしれませんね。
つくづく、私たちはいい時代に育ったなぁと思います。
Commented by PochiPochi-2-s at 2017-12-01 13:47
ふふ、子供の頃にあったもので今なくなったもの。
鍛冶屋さんもそうですね。
♪ しばしも休まず つち打つひびき
飛び散る火花よ はしる湯玉〜
と歌った「村の鍛冶屋」という唱歌もないのでしょうね。
実家の近くにあった村の鍛冶屋さんもすでになく、
敷地だけが残っています。

主人の父の出身地、京都北山も北山杉の床柱だけでは
生活できず、後継は職を変えてほとんど京都市内へ。
値の安い外材に負けたそうです。
バブル期に浮かれ、時代の流れに乗り遅れたということも。

今月のロゴ、完成ですか?
靴下の中にはどんなプレゼントを入れてもらえるのかな?
Commented by hanamomo08 at 2017-12-01 19:03
こんばんは。店じまい、寂しいですね。
我が家に来る畳屋さんは息子さんがあとを継いだので喜んでいましたが・・・・。
自転車やさんも、雑貨屋さんも今年になって二軒店じまいしました。

たたみの撮りかた、うまい!
昨日秋田出身の高橋萬年の田植えの構図を思い出しました。
そらいろさんの写真はいつも上手いな~と思って拝見しております。
Commented by pallet-sorairo at 2017-12-01 22:10
☆PochiPochiさん
鍛冶屋さんですか?!
我が家のあたりには鍛冶屋さんはなかったと思うけど
プレスやさんがたくさんありました。
思い出してみると、身近にたくさんの仕事を見る機会があったんですよね。
なんとも、寂しいことです。
ロゴの靴下はまだまだ未完成です(^^ゞ
Commented by pallet-sorairo at 2017-12-01 22:17
☆hanamomoさん
店じまい、なんとも寂しく残念なことです。
個人商店がなかなか立ちいかなくなってしまった世の中は
どこかでボタンをかけ間違えてしまったのかもしれませんね。
写真、ほめてくださってありがとうございます。
コンデジなので画質も荒くてなんだかなぁですが
褒めていただくと素直に嬉しいです、うふふ(^^ゞ
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