そらいろのパレット

sorairo02.exblog.jp ブログトップ | ログイン

9/28 笹尾根を行く


笹尾根は山梨県と東京都の都県境をなし、
1000m前後のいくつもの峠を結んで連なる伸びやかな尾根です。
これらの峠はその昔、甲州と武州を結ぶ交易のための道であったようです。

■■■

久しぶりの笹尾根。
お気に入りの郷原から山道に入る。
山道に入ってすぐに振り返り見るこの山里の風景は
いつ見ても美しい。

d0288144_15500790.jpg

こんな場所で暮らしたことなどないのに
見るたびに
唱歌『ふるさと』そのものの郷愁を感じるのは何故だろう。




d0288144_15504607.jpg

台風の影響でしばらく愚図ついたお天気の後の山の中は
色とりどりのキノコがあちこちに顔を出していた。

d0288144_15511918.jpg

きりなく出てくるキノコの写真を撮るのを早々にあきらめて
ふっかふかの地面を踏みしめて登って行く。

d0288144_15513967.jpg

季節はすでに秋だが、
この辺りの山の中はまだ緑濃く、足元のキノコさえなければ新緑の頃かと見紛うようだ。

d0288144_15523918.jpg

一時間ほどでもうそろそろかと振り向いてみると、
どうやら展望に邪魔な木を伐採したらしく、
額縁のような空間から富士山と以前は見えなかったはずの山里を望むことができた。

d0288144_15525885.jpg

いつもここからの富士山を見るのを楽しみに登山口からの急登を上って来るのだ。
きょうの富士山の見事なこと、湧く雲もなんて素敵なことか。

d0288144_15532654.jpg

おや、鳥の羽根が落ちている。
この水玉模様はコゲラだろうか。

d0288144_15542725.jpg

歩き始めてからほぼ2時間、そうこうするうちに尾根に乗り、
着いた西原峠で今朝バスで一緒だった6人ほどのパーティに追いついた。

d0288144_15551575.jpg

みなさんは槇寄山へ寄り道したようだが、私たちはパスしてこのまま笹尾根を南下する。
いつもなんだかんだと遊びながら歩いているので思いのほか時間を喰ってしまうのだ。

d0288144_15561095.jpg

キノコの後に現れたのは栗。
まるで『となりのトトロ』に出てくる「まっくろくろすけ」のように
道一杯に広がってころがっている!

d0288144_15563093.jpg

♪大きな栗の樹の下で
りっぱな栗の樹の撮影に余念のないゆきさん。

d0288144_15571985.jpg

かと思うと、突然立ち止まりザックからなにやら出して撮影開始のゆきさん。
どら焼きもびっくりなキノコとのツーショットをば。
これですからね、我らの山歩きは時間が読めません(^^ゞ

d0288144_15580889.jpg

笹ヶタワ峰(1157m)付近の田和BS(山梨県側)分岐、
道標には峠名が書かれていないが田和峠とでもいうのだろうか。
しかし私の登山地図(2008年版・古い!)ではこの道は破線になっている。

d0288144_15591589.jpg

樹々の間から東京都側に、
奥多摩三山の大岳山(1266.5m)と御前山(1405m)を結ぶ稜線が見える。
透かし見る青空がとてもきれいだ。

d0288144_15595061.jpg

栗の道がひと段落すると、
登山道の脇にはカメバヒキオコシの青い花が姿を見せるようになった。

d0288144_16003042.jpg
d0288144_16005378.jpg

冬になると氷の花シモバシラを咲かせるカメバヒキオコシは、
花もかわいらしいが花の落ちた後に顔を見せる紫色のガクもまたとても可愛らしい。

d0288144_16025798.jpg

数馬峠のベンチから山梨県側を望む。
富士山はどこかしらと目を凝らすと、今まさに雲が頭の先を隠そうとするところだった。

d0288144_20300015.jpg

林床を笹の葉が覆うようになった。
これぞ笹尾根という光景だが、この日は朝からずっと、
何かいつもと違うと思いながら歩いていた私。
気付いてみればここを歩くのはいつも樹々の葉の落ちた季節ばかりだったのだ。

d0288144_20302376.jpg

「ひだり さいはら、みぎ かづま」の古い道しるべ。
そばには笛吹(うずしき)BSを示す東京都の立てた新しい道標があった。
ここがたぶん笛吹峠。

d0288144_16082006.jpg

道をふさぐ倒木。

d0288144_16084064.jpg

一つくらいピークを踏んで行こうと丸山(1098.3m)へ寄り道。
笹の葉に覆われた小さなピークだ。
私たちの前を行く例のパーティがちらと視界に入ってすぐに見えなくなった。

d0288144_16090542.jpg

山梨県側の道標はよく目立つ。
ここは日寄橋BSへの分岐だがちょうど14時になったばかり。
周囲もあまり変わり映えしなくて少し飽きてはきたけれどもう少し歩きたい。
次の日原峠で後の行動を決めようとそのまま進んで行く。

d0288144_16122273.jpg

小棡(こゆずり)峠、土俵岳を過ぎて日原(ひばら)峠へ着いた。
「行動終了時間15時を過ぎたね。きょうはここまでにしましょうか」
「そうしましょ」。

d0288144_16125404.jpg

古くはないけれどだいぶ風雨にさらされた道標。
私たちはここから山梨県側の「上野原町猪丸」方面へ下りることにする。
BSへの表示がないがここは新山王橋BS(旧棡原中学校入口BS)への分岐でもあって
歩きやすいいい道であるのは私が以前経験済みだ。

d0288144_12470881.jpg

うん? 今調べてみたら大正三年は1914年、約100年前か。
自分のトシを思うと100年なんてそんな昔ではないと思うようになったこの頃。
右 山道、左 人里。
笛吹(うずしき)峠から東京都側に下りると人里(へんぼり)と言う集落があるが
この道しるべの人里は額面通り「ひとざと」だろうな?

d0288144_16133522.jpg

同行二人、きょうも楽しかったね。

d0288144_16140121.jpg

山道を出て林道を行くと、今朝見たのと同じような山里の風景が眼下に広がった。
ここは上野原市猪丸(いまる)。
BSに行くにはまずはあそこに見えている火の見やぐらを目当てに進めば近道らしい。
ぐるぐる回りこんでいる車道を行ってはすごく遠回りになるからと
今朝、上野原の駅でバス会社?が配布している地図をもらってあったのだが。

d0288144_16151654.jpg
d0288144_16153520.jpg

せっかく頂いたのにこれが判じ物のような地図で読むのがなかなかに難しい(^^;
ほんの時おり通りかかる車を停めて運転手さんに聞きながらなんとかBSへたどり着いた。
(えっ、以前はどう歩いたのかっていうと→

この時期、一日に3本しかないバスがやって来ると、
山中で私たちの前を歩いていたあのパーティの方たちがすでに乗っていた!
途中で全然追いつかないねと思っていたのだが一つ手前の日寄橋BSへ下りていたようだ。

きょうもよく歩きました。
ではまた。


2018.09.28(金) 笹尾根  私たちのコースタイム(随時休憩あり)
(往)JR上野原8:32(バス・飯尾行)-郷原BS9:40。
(歩)郷原(登山口)9:50-「つね泣き峠」由来看板10:50-西原峠11:35-田和BS分岐12:00/12:30-笛吹峠(石碑)13:40-丸山14:00-土俵岳15:15-日原峠15:30-林道出合16:10-新山王橋BS16:35.。
(復)新山王橋BS16:51(バス・上野原行)-JR上野原17:17.

※久しぶりに降りた上野原駅はすっかりきれいに整備されて、
 バス乗り場は以前の乗り場(北口)と線路を挟んで反対側の南口に移動していた。
※以前の棡原中学校入口BSは新山王橋BSと名称変更。
※写真はクリックで拡大します。
※予約投稿です。





by pallet-sorairo | 2018-10-07 08:00 | 山歩き2018 | Comments(14)
Commented by saheizi-inokori at 2018-10-07 10:25
ああ、楽しかったね。また連れて行ってくださいね^^。
Commented by こんの at 2018-10-07 12:07 x
>自分のトシを思うと100年なんてそんな昔ではないと思うようになったこの頃

拝読し、同感しきりです
素晴らしい労作 楽しませてもらいました
ありがとうございます
Commented by はなねこ at 2018-10-07 12:14 x
ああ 待ち遠しかった。(^^)

いつか、西原峠で びっくりバッタリしたときと同じコースですね。
私たちは、今回の6人ほどのパーティーと同じく 槇寄山へ行って、同じく ひとつ前のバス停に下りたのでした。
偶然だけれど、何だかおかしいですね。

あのときは、紅葉の名残りと 霜柱ザクザクだったけれど
緑色の尾根も気持ちよさそうですね。
私も早く山に行きたいです。
Commented by mimi-74 at 2018-10-07 12:54
自分が山歩きしたような清々しい気分になりました!
素敵なところですねぇ~ 上野原市猪丸。
こんな処に住んでみたいです!
Commented by wawa38 at 2018-10-07 14:11
あしながの影、面白いです。巨人?
キノコや富士山、いろんなことを楽しみながらの山歩き。拝見しているこちらも楽しくなりました。
Commented by PochiPochi-2-s at 2018-10-07 14:29
ふふ。いっしょに歩いているような気がしましたよ♪
近くだったらこのパーティに入れてもらいたいなぁと。

1000mちょっとというと、六甲縦走やこの前行った
北摂(大阪・京都の境目)の山ぐらいかなぁと
読みながら思っていました。

「山里の風景」
こちらではどこでもあるような風景ですが、
大阪の天辺(てっぺん)と言われる大阪の最北部にある
能勢町の里山風景によく似ているなぁと思います。
田んぼには稲が植えられ、周辺のそれほど高くない山に囲まれた
小川が流れる村。
知り合いの1人が退職後移住してカフェを開いています。
もうかるのしら?と思えるような場所ですが………
のんびり過ごすにはいいのでしょうね。
Commented by pallet-sorairo at 2018-10-07 20:08
☆saheiziさん
またご一緒してくださいね~(^^ゞ
Commented by pallet-sorairo at 2018-10-07 20:10
☆こんのさん
ほんとに100年なんてあっという間と思いますよね。
こんのさんには珍しくもない景色だと思いますが
ご一緒に楽しんでくださって嬉しいです♪
Commented by pallet-sorairo at 2018-10-07 20:14
☆はなねこさん
そう、あの時と同じです。
でもね、一時間以上時間がかかってるの。
①トシ取った②ゆきさんと二人だった のどちらかが原因だと思うんだけど(^^ゞ
で、笹尾根は葉っぱが落ちてる時期のほうが私は好きかもと思いました。
骨折、まだ回復しませんか、お大事になさってね。
Commented by pallet-sorairo at 2018-10-07 20:16
☆mimiさん
なんか郷愁にかられる山里ですよね。
何もないけど欲しいものばかりと言う感じのところです(^^。
Commented by pallet-sorairo at 2018-10-07 20:20
☆wawaさん
おチビも大きく見える斜めの日差し、素敵でしょ(^^ゞ
いろいろ楽しみ過ぎて、バスの時間がおぼつかなくなり
タクシー呼んだらいくらぐらいかねなんて言いながら歩いておりました
あらら(^^ゞ
Commented by pallet-sorairo at 2018-10-07 20:25
☆PochiPochiさん
長い尾根道ですが、
東京側と山梨側どちらにもあるバス停分岐のどこででも
その日の調子で下山できるワンディハイクにぴったりな場所なんですよ。
山里風景はどこもほっこりしていいですね♪
Commented by fusk-en25 at 2018-10-08 22:12
姑が大正4年生まれで。
3年前に生きていたら100歳だなあと
ちょっと感慨深かったことを思い出しました。
Commented by pallet-sorairo at 2018-10-09 08:14
☆fuskさん
100年って凄く長い時間だと思っていましたが
人間が生きる時間でもあるのだなぁと
最近はつくづくそう思います。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
line

=私の山歩き街暮らし空の色= 散歩道でみかける鳥や虫や花も


by pallet-sorairo
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite