京都でお花見 ➃ 仁和寺・御室桜/竜安寺・襖絵


…………<4月7日日曜日>続き…………

さて、嵐電御室仁和寺駅を降りると真正面突き当りに仁和寺の二王門が見えます。
びっくりするくらい真正面です。


🌸その7 仁和寺

今回のお花見では昨日見た醍醐寺の「太閤しだれ桜」と
ここ仁和寺の「御室桜(おむろざくら)」が第一の目的でした。

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<仁和寺二王門>

御室桜は京都で最も遅く開花するとのことなので時期尚早とは思うのですが…
「やっぱりちょっと早いかもね」そう話しながら山門をくぐります。
受付を済ませて御殿を見学しましたが折から工事中でお庭もよく見えずちょっと残念。

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<仁和寺金堂>

金堂前では折から、バイオリン演奏と講話が始まっていましたが
それよりなにより御室桜はどんな具合でしょう。

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<仁和寺観音堂>

御室桜は品種ではなくて、
仁和寺(御室)に咲くこの背の低い桜のことを言うのだそうです。
この地面の下には岩盤があってなかなか養分が行き届かず背が高くならないのだとか。
写真左手の低い木が御室桜ですが9割方は有明と言う種類の桜だとのことです。
右手の今盛りに咲いているのはやはりソメイヨシノでしょうか。

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入口の御室桜情報掲示板には「つぼみふくらむ」と大書されていましたが、
なるほどなるほど、咲くのはもう少し先のようでした。
やっぱりね、
自然界の順番はちゃんと約束通りにやって来るということですね(^^。

※追記
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コメント欄で仁和寺の寺紋が話題になりましたので、写真一枚追加します。
御殿の屋根瓦にあった「桜」です(^^。
寺紋は「二引きに桜」紋→とのことですが。


さて、次なる竜安寺までは…
どうやら「きぬかけの道」と言うのを歩いて行けばよいようですよ。
きょうは門前のお蕎麦屋さんでまともなお昼ご飯を食べてから行くとしましょう(^^ゞ



🌸その8 竜安寺

石庭であまりにも有名な竜安寺には
123年ぶりに寺に戻ったという襖絵を見に行きました。

そもそも、今回京都に行きたいと思ったのは
ブログ友tsukinobo=yakoさんの記事で特別公開中(6/10まで)のこの襖絵のことを知り
ぜひ見てみたい!と思ったのが発端だったのでした。

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<芭蕉図(Banana Plants)9面の襖>
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9面の襖に描かれたダイナミックな構図。
柴垣を背に大きく奔放に葉を広げる芭蕉の姿に目を奪われる。
まるで、アンリ・ルソーの絵を見るようだ。


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何より、17世紀・桃山時代にこの南国の植物を襖絵にするという斬新さに驚かされた。
狩野派の絵師と言われる人物は、このバナナの木をどこで見たのだろうか?
背景のふんだんに使われた金箔の豪華さもさることながら
遠景の柴垣へと続く緑の野原が私にはとても魅力的に見えたのだったりもしたのだけれど。

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そうそう、お花見でした。
いつもはモノクロームな印象のある石庭も塀の向こうの桜が満開で
華やいだ雰囲気でありました(^^。


※追記
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<竜安寺 2019.04.07>

お庭も一周しましたが、春爛漫できれいでした。



※写真はクリックで拡大します。
※京都でお花見 ⑤へ続きます→


※予約投稿。

Commented by saheizi-inokori at 2019-04-13 11:07
いいなあ、やっぱり京都!
Commented by unburro at 2019-04-13 11:57
ホントに、ルソーですね!
びっくり、この襖絵、存じませんでした。
良いですね。

今でも祇園町あたりでは、

「今度出た、新しい舞妓はどんな子や?」
「御室の桜どすわぁ、愛嬌はあるんやけどねぇ〜」

などという会話が聞かれます。
小柄(低木)で、鼻(花)の低い、派手さのない女の子のことで、
桜と言われて褒められた気になっていると、大間違い。
チビで鼻ペチャ、と酷いこと言われてるわけです。
コワイ、コワイ…
Commented by koruko-yuki at 2019-04-13 13:32
京都はちょうど花の盛りだったようですね。
御室桜はともかく。
ところで仁和寺の寺紋が桜って気がつきました?
瓦にも桜、お坊さんの袈裟にも桜。一年中。
Commented by pallet-sorairo at 2019-04-13 16:51
☆saheiziさん
>いいなあ、やっぱり京都!
同感(^^ゞ
Commented by pallet-sorairo at 2019-04-13 16:55
☆unburroさん
この芭蕉図、一見の価値ありと思います。
何しろ襖絵として斬新!
今度のお休みにでもちょこっとおでかけくださいませ。
ははは「チビで鼻ペチャ」とはわたくしのことでございます!
あややわたくしは御室桜であったか(^^ゞ
Commented by pallet-sorairo at 2019-04-13 16:57
☆ゆきさん
瓦の写真撮って来てありましたので追加しました。
お坊さんの袈裟は以前来た時に見かけたような気がします(^^ゞ
Commented by fusk-en25 at 2019-04-13 19:04
襖絵はやっぱり本来置かれる場所で見るのがいいですね。
雄大な感じが生きて。。

桜って花は。。姥桜にも使われるし。。御室の桜も。。
日本人の「言葉」の感覚は。。ユーモアに満ちている。。
Commented by echalotelele at 2019-04-13 21:07
パレットさんのおかげで、京都の桜をたっぷり堪能しています♪
昔いったことのある嵐山や竜安寺等々の春の姿も見られて嬉しい!
おまけに、貴重な芭蕉図まで観賞できました。^^
芭蕉、ジャパニーズ・バナナ、中国が原産のようですね。
当時の日本のどこかで、わさわさと生えていたのかしら。
狩野派の絵師の想像も加わってルソー的なダイナミックな絵になったのかな・・・見てる私も、いろいろ想像したくなります。
Commented by PochiPochi-2-s at 2019-04-14 07:28
御室桜は残念でしたが京都を満喫されたようで良かったです♪
次の記事も楽しみです。
Commented by pallet-sorairo at 2019-04-14 08:49
☆fuskさん
広々とした畳の向こうにこの襖が9枚ずらりと並んでいるんですから!
そして、
海原のように美しく咲く桜をチビで花ぺちゃに例えてしまうのですから
日本人の感性はほんとに素晴らしい! って思ってしまいます(^^。
Commented by pallet-sorairo at 2019-04-14 08:53
☆echalotelleさん
京都の桜風景、堪能してくださって嬉しいです♪
芭蕉図、素晴らしいでしょう⁈ 
そうそう、どこかにわさわさと生えていた?とか想像するとほんとに楽しいです。
私も見逃さないでよかったです(^^ゞ
Commented by pallet-sorairo at 2019-04-14 08:55
☆PochiPochiさん
桜のお花見をテーマに精力的に歩き回ったのでてんこ盛りになりました。
あと少し続きます、もう少しお付き合いくださいませ(^^;
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by pallet-sorairo | 2019-04-13 09:00 | 旅(国内) | Comments(12)

私の山歩き街暮らし空の色 // 散歩道で見かける鳥や虫や花も // ただいま山歩きお休みちう       ©pallet-sorairo


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