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カテゴリ:ちょっとお出かけ( 87 )

仲道郁代ピアノリサイタル


ベートーベン没後200年の2027年に演奏活動40周年を迎える仲道郁代さんが
その2027年に向けて昨年から10年に渡る二つのリサイタルシリーズ(Road to 2027)を展開していて
昨日(26日)はその「春」のシリーズ2019を聞きに行ってきました。
ベートーベンを核にしたこの「春」のシリーズ第2回目は
「悲哀の力」と銘打たれているので、
二つの「かなしみ」が重なったところに湧き出る力とは如何にと
興味深くこの日を待っていたのです。

とはいえ、私も夫もクラシックにはあまり親しくないので
家にいる時のちょうどお昼寝の時間に重なる時間帯、
居眠りなどしないようにとお互いに釘を刺して
サントリーホールに収まったのでした(^^;

蛇足ですが、この日のサントリーホール周辺は
折からのトランプ米大統領の訪日で警察官がそこここに。
後で知りましたが、夕食はこの辺り(六本木)で炉端焼きだったんですね、あらら。

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<秋のシリーズ2019.10/27案内リーフレット・部分>

さて、本題(というほどのことでもありませんが^^;)。


Message
悲哀の力 悲しみと哀しみ。この二つの言葉が重なったとき、実は、密やかな、ささやかな抵抗の力を感じるのです。悲哀の中から立ち上がる力というものが、そこに必ず潜んでいる。ベートーヴェン、ブラームス、シューベルト。彼らの音楽に感じる強い意志。彼らの悲哀の奥底にある強い想い。それを、聴いていただきたいと思います。 仲道郁代   (プログラムより)


素晴らしい演奏でした。
繊細な部分は当然のごとく澄んで美しく、
しかし、華奢な仲道さんのどこにこんな力があるのかと思うような部分には
思わず息を呑むほどに圧倒されて、
演奏家によって再構築された作曲家の意図、強い意志、強い想いが
聴く者にしっかりと伝わったと私は感じました。
ピアノという楽器の素晴らしさにも改めて気づかされた思いがしました。

「意識して生の音楽を聴きに来るようにしなくちゃね」
居眠りせずに聴き終えてほっとしながら?家路についた二人なのでした。 

この演奏会のことを教えてくださったブログ友のPochiPochiさんへ
ありがとうございました(^^)/


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<この日のプログラム>

ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ第8番 ハ長調 作品13《悲愴》
ブラームス : 8つのピアノ小品 作品76
シューベルト : ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調 作品 D958


<アンコール>
ショパン : ノクターン第20番《遺作》
シューマン : 子どもの情景 Op15-7 《トロイメライ》
エルガー : 《愛の挨拶》






by pallet-sorairo | 2019-05-27 08:41 | ちょっとお出かけ | Comments(2)

ドローンな気分


5月25日(土)
連日の夏日、
木々の間から水遊びしている人たちの姿が見えました。

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ここは千葉港、展望台(千葉ポートタワー)があるようなので上ってみます。
海の向こうの富士山見たかったんですが、この暑さでは靄っていてダメでした。

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ふ~ん、こんな所で遊んでいるのね。
遠浅になっているみたいで泳いでいる子どもも見えますよ。
所用ついでの寄り道なんだけれど、富士山見えないし
スカイツリーがかすかにやっと見えるだけで、ちょっとがっかりだったかも(^^ゞ

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でも、船の航跡が交差しているのが見えたりするのは面白い。
この展望台は120m位の高さだそうですが、
もしかしたらドローンなんかと一緒に飛んでみたら
このくらいの景色がみられるのかもしれないなぁなんて思ってしまいました。

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早々に退散して駅へ向かう途中、
ふと空を見上げるとたくさんの風船が飛んで行くのが見えました。
きょうは運動会の学校なども多いようでしたから
どこか近くの学校から飛ばされたのかもしれませんね。
あの風船たちから私はどんなふうに見えてるのかなぁ(^^ゞ

インドアで用事のはずだったのに
なんだかんだと10,000歩以上歩いてしまったようです。
負傷中?の足も特に痛くならなかったのだけれど…後が怖いかも。








by pallet-sorairo | 2019-05-26 08:42 | ちょっとお出かけ | Comments(4)

@日比谷公園


友だちとの恒例ランチ会のあとで久しぶりに日比谷公園へ足を踏み入れました。
ネモフィラの花壇がきれいです♪
向こうのレンガ色の建物は日比谷公会堂ですね。
あらっ?
いま野音(野外音楽堂)を見ながら噴水の脇を通って来たばかりだけれど…
日比谷公園って、こんなに狭かったかしら??

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<2019.4.12.日比谷公園>

「…あっ、わかる気がする。昔はもっと広く感じたかも」と友人たち。
私はあんまり久しぶりだった(ような気がする)ので、
初めてここへ来た小学生の頃の思い出がふっとよみがえったのかもしれません。
周りの建物の高さがとんでもなく違うせいもあるかもしれないけれど、
子どもの頃と今の自分では、
当然周りの物事を巡る尺度が違ってるっていうことなのよねぇ?

春休みに何日か付き合った孫たちのことなど思い浮かべながら
あらためてそんなことを思ったある日の午後のことでした。

※スマホ撮




by pallet-sorairo | 2019-04-17 08:13 | ちょっとお出かけ | Comments(12)

ピクトグラム


3月19日火曜日。
所用で都心へ出かけたついでに少し足を延ばして展覧会へ寄り道した時のこと。
その途中で見かけたピクトグラム(→Wikipedia)が「なるほどぉ」だったので撮ってきました。

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さて、これは何のピクトグラム(pictogram 絵文字)だと思いますか?
すぐに思いつくのはトイレの男女別サインでしょうか。
確かにこれもトイレのサインではあったんですが…

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トイレのピクトグラムで普段私たちが目にするのは上図のようなもの。
こうして見ると少しずつ違いがあってびっくりですが
国内ではやっぱりJIS規格のものが多いようです。
※画像はこちら★からお借りしました。説明も詳しいです。

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実はここも通路に面した場所にはこんなふうにちゃんとJIS規格のピクトグラムがあったんですが、
何故にここにはバイオリンを弾いていたりするピクトグラムもあるのでしょうか。

その前に、ここがどこかと言えば京王新線初台駅構内のトイレなのであります。
初台駅は東京オペラシティの最寄り駅で、
さらにここはコンサートホールの入る東京オペラシティビル直結の通路に面してもいるのでした。
「なるほどぉ」ですよね(^^ゞ

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中に入ってさらにびっくり。
洗面台の棚がなんとピアノの鍵盤模様なのでした!

しかし、トイレ内外で写真撮ってるおば(ぁ)さんって
かなりアヤシイ…かも(^^;
おほほ。



※予約投稿です。



by pallet-sorairo | 2019-03-26 09:00 | ちょっとお出かけ | Comments(6)

続・石川直樹 この星の光の地図を写す


私が石川直樹を知ったのは、
デビュー?当時の『山と渓谷』に載ったトピックスのような記事だったと思う。
彼の紹介文にあった「作家石川淳の孫」と言う一節が目に留まり、
「なんだ親の七光りならぬ祖父の七光りか」なんて
冷ややかな反応をしたのだったような気がする。

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<帯に「15年前のこの旅があったから、今の僕がある」とある。
北極から南極まで人力で踏破した記録>

石川淳はそのころの日本文学全集に必ず名を連ねているような作家であったから
(私はたぶん読んだことがない(^^;)デビュー当時としては
そんな記事は当然のことであったかもしれないのだが。
しかし、いまや彼は祖父をすでに追い越しているのではないか。
「自分の旅はすべて本から始まっています」と書く読書家の彼が
作家であった祖父に少なからぬ影響を受けているだろうことは想像に難くはないのだけれど。

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<熱気球に乗ったまま消息を絶った神田道夫へのオマージュ。
第6回開高健ノンフィクション賞受賞>

写真で紹介した2冊は今回の写真展を機会に買って来たもの。
雑誌記事などで彼の文章に触れたことはあっても本になったものは読んでいなかったので
遅ればせながら読んでみようと。

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<同じ書店で求めた絵葉書(たぶん石川直樹とは関係ないはず(^^ゞ)>


「……ぼくは冒険家ではない。…中略…今の時代、すでに多くの人が足跡を残している極地に向かうことや高い山に登ることは僕にとってもはや冒険とは思えない。個人としての行動より、その行動を取り巻く環境や人々、テーマに興味があるのだ。旅の経験をどのように人々と分かち合うか、あえていうならそれが僕にとっての「冒険」である。…」

※2001年講談社版『この地球を受け継ぐ者へ』あとがきより抜粋。


※「石川直樹 この星の光の地図を写す」展。
 東京オペラシティ ギャラリーで明後日3月24日(日)まで。
※写真はクリックで拡大します。




by pallet-sorairo | 2019-03-22 09:03 | ちょっとお出かけ | Comments(4)

石川直樹 この星の光の地図を写す


3月19日火曜日。
都心での所用後に、
デビュー当時から気になっていた石川直樹(1977年生まれ)の写真展
「この星の光の地図を写す Capturing the map of Light on This Planet」を見て来ました。

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星野道夫亡き後の喪失感を埋めるかもしれないという淡い期待を持っていたのだけれど
ふたりのフィールドはそもそも違うものであることを知った展覧会であったような気がする。

会期の終了が迫っているので、
とりあえず写真を並べた(一部を除いて撮影可だった)だけの報告と言うことでご容赦ください。


More
by pallet-sorairo | 2019-03-20 08:08 | ちょっとお出かけ | Comments(10)

3/8 梅のお花見@亀戸天神


「春に3日の晴れ無し」とか。
最近の天気予報に必ずと言っていいほど出て来てますね(^^ゞ
その言葉通り、今日と明日二日だけ良く晴れるけれど
またあと一週間は曇りだの雨だのはっきりしないお天気が続くようです。

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<亀戸天神本殿と東京スカイツリー>

貴重な晴れ間、それでは近場の亀戸天神へ梅でも見に行こうかと
久し振りに夫と二人でちょこっとお出掛けしてきました。

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<梅より藤棚の目立つ境内>

最近は義母のデイサービス送り出しに旧宅へ交替で行っていて
なんかちょっと落ち着かないので、いい気分転換にもなるかも。

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梅の咲き具合はいまいちでしたが
これは一本の木に紅白の梅が咲いていて目を引きました。
青空に映えてとってもきれいです。

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名物の赤い太鼓橋には危険防止のためか
内側にステンレス製の手すりが付けられてしまっていてちょっと興ざめ。
狭い境内なので写真もなかなかうまく撮れる角度がなくて難しいです。

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なんと言っても天神様ですから、絵馬は受験合格のお願い事がほとんど。
藤の名所でもあるので絵馬にも藤が咲いていますし、
「美しや 紅の色なる 梅の花 あこが顔にも つけたくそある」
梅型の絵馬には道真公が5歳の時に詠んだというそんな歌が書かれていました。

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私たちはこの近くで育ったので
小学生の時には全校生の写生会でここまで来たことなどあって懐かしいです(^^ゞ

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きょうはこの後猿江恩賜公園まで歩いて行き途中のコンビニで調達したおにぎりなどでランチ。
それからバスに乗り、テレビで見たことのある砂町銀座を探検して帰りました。
(後日、レポするかもしれません)。

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13000歩ほどのウォーキングでした♪
※JR総武線亀戸駅下車。





by pallet-sorairo | 2019-03-09 08:52 | ちょっとお出かけ | Comments(10)

赤い靴


1月25日(金)
定期的に集まっているいつものメンバーのランチ会で麻布十番に出かけました。
「麻布十番なんて何年ぶりかしら」とか「生まれてからこのかた2度目くらいかも」
なんて笑いながらレストランに向かう途中でこんな彫像に出会いました。

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誰かがスカーフを結んであげたみたいです。

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(クリックで拡大します)。

野口雨情「赤い靴」のモデルになった「きみちゃん」を偲ぶ石像だとのこと。
私の世代ならたぶん誰もが知っている歌では
「異人さんに連れられて」「横浜の波止場から」アメリカへ行ってしまったことになっていますが、
実はこの辺りの孤児院で亡くなったと言うことがプレートには書かれていました。


そうと知ってこんな写真のことを思い出しました。

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<2010.07@横浜港付近>

横浜港付近の路上に敷かれていた絵タイルのひとつです。
これはもちろん野口雨情の「赤い靴」かと。

そして、もうひとつは
『そらいろのパレット』アーカイブから「赤い靴」。
ずいぶん前の記事なので久しぶりに見ていただこうかなと思って(^^;
        

では~。


童謡『赤い靴』YouTube


by pallet-sorairo | 2019-01-26 08:30 | ちょっとお出かけ | Comments(6)

世界の海の魚/葛西臨海水族園


11月末、バードウォッチングに行ったはずの葛西臨海公園。
あまり鳥たちがいるようなコンディションでなかったのでさっさと路線変更して、
いつか乗ってみようと思っていた大観覧車に乗った のは既にお知らせしたとおり(^^ゞ。
そしてその足で次に行ったのがこれもいつかと思っていた水族園です。

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そのうちご紹介しますとブロ友さんにお約束していたのが気になっていたのですが
このまま行くと年を越えてしまいそうなので慌てて纏めてみました。
しかし、さて紹介しようと思ったら肝心な写真があまりないのです。

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そう言えば、魚たちの様子があんまり楽しくて
この勢いで撮っていたらきりがない!と気付いて
かなり早い段階で撮るのを止めてしまったんだったのを思い出しました。

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館内は世界の海別の水槽に色とりどりの魚が泳いでいたりしてすごく楽しいです。
この大きな水槽「大洋の航海者・サメ」にはエイなどもたくさん泳いでいたのですが、
その中のシュモクザメの目玉が撮りたくてしばらく粘っていたのに
動きが早すぎてダメだったりはしましたが(^^ゞ

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この水槽、どこに魚が? 
奥の方真ん中ににウツボ(トラウツボ)がいますよ。
左の岩の下のぺらっとしたナマコみたいのはのはアカミシキリですって?
で、オニダルマオコゼっていうのがどこかにいるらしいんだけれど…
えっ、これ?! 水槽のガラスにくっついている三つの塊!
岩かと思ってたら、これ3匹くっつきあっているみたいです!!
小さな目玉がひょうきん、あらぁ(^^;

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おもにマグロの回遊する円形の大水槽「大洋の航海者・マグロ」はここの名物。
2・3年前に何の原因でか全滅してしまって心配されましたが、
なんとか再開できて良かったです。
迫力たっぷりにかなり速いスピードで回遊する魚たちを見ることができます。

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さて、建物を出ると、波の打ち返す人口浜辺には水辺の生き物たちが
そして、国内最大級と言うペンギン展示場がありました。

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左上から時計回りに、
オウサマペンギン、フンボルトペンギン、フェアリーペンギン、ミナミイワトビペンギン。
ちょうど飼育員さんがいらしたのでいろいろ質問すると、
お仕事途中なのに、この腕輪は個体識別用で組み合わせで全部違うのだとか
丁寧にいろいろと説明してくれました。
あっ、こんな風に説明するのもきっとお仕事の一環なんですね。

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お仕事と言えば、こんな水槽のお掃除も!
この日は金曜日でしたが、毎週金曜日は水槽お掃除日なんだそうです。
土日にたくさん来るお客様によく見えるようにガラスもぴかぴかに磨きます!
あちこちの水槽でこんな光景が見れて、それはそれでなんだか楽しかったです(^^ゞ

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外に出ると「水辺の自然」がテーマの渓流の生き物の展示館(淡水生物館)があったり
小川の流れる鳥舎にはタンチョウヅルがいたりして、
ここが水族館ではなく水族園と名乗っているのに納得がいったのでした。

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<葛西臨海水族園エントランスドーム>

建物内の水槽上部にも上がれて、いわば舞台裏なども見学できるようになっていたのに
これも写真がありません。
葛西臨海水族園のご紹介をと思っていましたが、十分にできなくてごめんなさい。
でも、久しぶりの水族館、思った以上にとても楽しかったです。
土日はたぶんとても混むので、平日に行ける方はその方がたくさん楽しめるはず。
館内は暖かいので冬のお出かけに最適かも(^^ゞ


※写真はクリックで拡大します。





by pallet-sorairo | 2018-12-29 08:52 | ちょっとお出かけ | Comments(10)

12/18 恵比寿で津軽


12月18日(火) 
所用で都心へ出かけたついでに、
昨日ブロ友さんのところで知った映画を見て来ようと恵比寿まで足を延ばした。

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久し振りの東京都写真美術館。
エントランス(までの?)のこのシャープな幾何学模様の道はいつもひっそりしていて
行く度に私はなぜかぞくっとさせられる。

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開場までに少し時間があったのでスタバでキャラメルマキアートを買い
お日様が燦々と降り注ぐ恵比寿ガーデンプレイスの広場でちょこっとティータイム。
広場に飾られているバカラの大シャンデリアを見に来る人などを見るともなしに見ていた。

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美術館には何度か来ているが、映画のホールに入るのは初めて。
13:20のチケットを一枚と告げ自分で座席を指定すると
ためらいもなくシニア料金を言われる。
「証明書はいらないのね? 見ればわかるか、ふふふ」係の方も小さく「ぅふっ」。

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見に来た映画はこれ『津軽のカマリ』、
「カマリ」とは「匂い」だとのこと。
津軽三味線の巨星・高橋竹山の生涯を津軽の風習や史実と絡めながら追うが、
画面には時に激しい竹山の三味線が響いて見る人の心を揺さぶる。
しかし今なぜ高橋竹山なのかと思っていたら、
このリーフレットの上辺に「高橋竹山 没後二十年」とあって腑に落ちる。

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昨日この映画のことを知って、私はもう半世紀近く前に
渋谷のジァンジァンで竹山のライブを聞いたことがあったのを思い出したのだった。
力強い三味線のばちさばきや迫力ある音はもちろんだけれど、
その時同時に彼が語る津軽弁が半分も理解できなかったことが大変印象深かったのも思い出した。

映画を見ながら竹山や地元の古老の語る言葉や歌う歌を目をつむって聞いてみると
そこにはまさに「津軽のカマリ」が漂っており、
きょうもまた、やはり半分も理解できない私がいて、
彼の生きた時代とその時代の青森の遠さをしみじみと思わされてしまった。


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<恵比寿ガーデンプレイスの広場に飾られたバカラの大シャンデリア

貧しい農村に生まれた一人の少年が麻疹がもとで盲目となり、いじめや差別に遭い
ただ生きて行くために三味線を習って乞食同然に彷徨った前半生はなんであったかと思うが、
それこそが彼の研ぎ澄まされた力強い音の原点のはず。
演奏中の顔には近寄りがたいような厳粛さを感じるが、
後半生の普段の柔和な彼の表情に私はほっと小さく安堵の息をついたのだった。

映画では初代に認められ二代目を襲名した竹山の足跡も辿っていて、
師とともに歩いた沖縄や三陸を再訪する彼女の胸に去来するものを思うと
私の胸にも何か熱いものが流れるのを感じてしまった。
彼女はなんと襲名後20年も青森の人々には「竹山」と認めてはもらえなかったというのだから。

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ようやく青森公演に漕ぎつけた時の二代目竹山の全身全霊を込めたような演奏に
思わず身を乗り出して聴き入ってしまった私だった。
機会があったら、ぜひ二代目竹山の演奏を生で聴きたいと思う。

恵比寿ガーデンプレイスのバカラのシャンデリアまでは赤い絨毯の上を行く。
奇麗な青空の広がる華やかな都会の中にいると
この季節すでに津軽には雪が舞っていることが信じられない。

映画の上映は明日21日(金)まで。
お時間ありましたらぜひ。




※写真はクリックで拡大します。



by pallet-sorairo | 2018-12-20 08:59 | ちょっとお出かけ | Comments(6)
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=私の山歩き街暮らし空の色= 散歩道でみかける鳥や虫や花も


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